登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
“闇の組織”の登場で高まる緊迫感。続編が読めないのはとても惜しい,
By
レビュー対象商品: ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上 (ペーパーバック)
スウェーデン発驚異の三部作のいよいよ第三部。本書は第一部同様、スカンジナヴィア推理作家協会が北欧5カ国で書かれたミステリー最優秀作に与える「ガラスの鍵」賞を受賞している。第一部は比較的独立した物語だったが、本書は第二部の完全な続編であり、サプライズの堪能と物語の前後関係の理解のためにまず第二部を読んでから読まれることを強くお勧めする。 瀕死の状態から一命を取りとめたリスベット。しかしここに重大な秘密を守るため、公安の秘密組織“班”、ミカエル・ブルムクヴィストの言うところの“ザラチェンコクラブ”が登場する。彼らの出現とその謀略で物語の緊迫感はいやがうえでも高まる。 ストーリーは、“班”対それに対抗するミカエルの仲間や公安警察、県警の構図で、入院中のリスベットを軸にして進んでゆく。事態はリスベットの裁判というクライマックスに向けて、目が離せない展開が続くのである。 本書は、“女を憎む男たち”を憎む、壮絶な過去を持つリスベットの闘いの物語であることは言うまでもないが、何者にも屈せず『ミレニアム』誌で社会の悪と矛盾を糾弾することに徹するミカエルの姿にも、ジャーナリストとしてのラーソンの影を見ることができる。 それにしても、この三部作を通していえることは、第一部の密室と化した孤島、見立て殺人、サイコ・キラー、大富豪一族の闇を含めた本格ミステリー。第二部の警察小説、ノワール、リスベットの驚愕の過去、現代スウェーデンの抱える社会問題。そして第三部の公安の秘密機関、謀略スパイスリラー、法廷サスペンスと、エンターテインメントとしてのミステリーのジャンルがすべて含まれていて、それらがすべて一定の水準以上のレベルを持ち、しかも“今の時代”が抱える社会的な問題が根底にあるので、リアリティーに富んでいて、読者にとってたまらない魅力を持った読みごたえ充分な作品であるということである。 続編を期待するのは当然だが、スティーグ・ラーソンの急逝でそれもかなわぬ夢となった。とても残念で惜しい。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
あー続きが読みたい!,
By
レビュー対象商品: ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上 (ペーパーバック)
ミレニアム6冊一気に「大人買い」し、夜中まで起きて一気読みしました。中でも「3」は連日夜更かし。読み出したら止まらない面白さでした。 まだまだ続きがありそうなのに、読めないのが残念。 「4」の原稿はあるそうなので、いずれ出版されることを期待しています。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
殺人スパイ集団ザラチェンコ・クラブVS狂卓の騎士!驚異のサスペンス3部作完結編。,
By
レビュー対象商品: ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上 (ペーパーバック)
著者ラーソン氏のあまりに早過ぎる死が惜しまれるスウェーデンが生んだ今世紀最高の3部作「ミレニアム」第3部の上巻です。前作の最後で頭に銃弾を打ち込まれながら驚異的な生命力で墓穴から甦ったリスベットの姿が強烈に記憶に刻まれ、流石にその反動からか本書の出だしはやや大人し目です。ミカエルの手配により病院に送られたリスベットとザラチェンコは困難な手術の末に危うく一命を取りとめる。リスベットが眠れる女となって身体の回復に努める頃、静かに闇の組織の陰謀が蠢き始めていた。このシリーズは第1部が猟奇殺人鬼と悪徳経済犯、第2部では麻薬密輸と人身売買の凶悪な犯罪集団が悪玉でしたが、今回は公安警察内部に潜む闇の組織と更に手強くなっています。本作はミカエルが双方共に命名した殺人をも辞さない強敵「ザラチェンコ・クラブ」に対し、ミカエルの妹の弁護士アニカや警備会社社長アルマンスキー、リスベットの元後見人パルムグレンに雑誌ミレニアムのスタッフ達を加えた「狂卓の騎士」がリスベットを救おうと立ち上がる構図の物語になります。この千頁近い大作の前半の読み所は、老スパイ・グルベリが班の仲間を集めて作戦を練り上げる統率力と意表を突く思い切った謀略、ミカエルのお陰でPDAを手にした病室のリスベットがPC仲間「ハッカー共和国」の協力を基に情報収集する場面、公安警察のエドクリント警視と部下の女刑事モニカがミカエルと共に内部の闇組織の調査に踏み出す作戦、日刊紙SMPの編集長となったエリカの新環境での試練と恐怖のストーカーの出現、等々です。私が著者の手柄と感じる点は、スピーディーな場面転換で興味を持続させる所と慎重過ぎる程に証拠を積み上げて行く細部への執拗なこだわりで、この頑固な姿勢が読者に作り物でない本物の物語を読む手応えと満足感を与えていると思います。今回は激情を抑え冷静に行動するリスベットの下巻での活躍に期待しましょう。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|