うーん。とにかく面白かった。読み終わってしばらくは、頭がボーっとしていました。
リスベットが遭って間無しにミカエルに惹かれてしまうという展開にはやや違和感を感じましたが、とにかくそこからラストまでは一瀉千里でした。それぞれ登場人物の描写に厚味がある上に、謎解きあり、スリル&サスペンスあり、社会派推理小説&猟奇小説の趣きあり、ジャーナリズム論あり、そして「必殺シリーズ」的要素もあり。これだけの「具材」がテンコ盛りになっていながら、全体として破綻がなく、読者をグイグイ惹き付ける作者の力量には敬服します。夭折が本当に惜しまれます・・・
なお、備忘までにリスベットのTシャツのロゴ一覧を:
「わたしもエイリアン」(文庫版(上)79頁)
「ハルマゲドンはきのうだった−今日、難題がわれわれを襲う」(同(下)96頁)
「最強のあばずれと化すこともあり。試してごらん」(同346頁)
「皆殺しにせよ、選別はあの世で神がなしたもう」(同418頁)
なお、評者が読んだ第19刷(2012年2月16日付)では、362頁の6行目から7行目に誤植は無いですね。(修正済み?)
しかし、第一部がこれだけの出来だと、第二部は一体どうなるのか。何だか読むのが怖くもあります・・・