また、不器用だが力強いシーンのひとつひとつは、古泉智浩の作品に向かう姿勢を映し返し、その相互関係はどこか恋愛関係を想起させる。「人魚は17歳」のクライマックスの、とめどなく愛と涙があふれ出している様など、まるで作者の思い入れに作品自体がこたえているかのようだ。そう思わせるほどにすがすがしく、つたなくもまっすぐな思いが読者に伝わってくる作品群である。(横山雅啓)
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