本作は、大正時代時に舞台を置き、たぐいまれなる占い&霊視能力を持ちながら、
ひっそりとミルクホールを営む女主人「九条キミエ」を主人公に、その能力を用
いて様々な事件を解決していく姿を描いたものです。
感想としましては、綺麗にまとまっている作品ではあると思います。ただ、第5話
の「捕らわれた占い師」を除くと、大正という舞台設定が画面の描写も含めあまり
活かされていないように感じました。
また、この本の末尾に記されているのですが、ページ数の関係で雑誌連載時に掲載
されていた第1話、4話、5話、10話(番外編)の4話分が未収録となっている
ようです。自分は、単行本でこの作品を初めて知ったので、この4話がどのような
ものかはわかりませんが、単行本のエピソードの中に消化不良の部分もあり、この
4話がどのようなものであったかによって、もう少し評価が上がったかもしれません。
ちなみに、事件はこれまた第5話を除いてちょっとした人の心の闇や人間関係に関す
るものなので、おどろおどろしいものを期待する方には不向きだと思います。