内容(「CDジャーナル」データベースより)
90年代の音楽を代表するといってもおかしくない作品を紡いできた{音響工房}の2年ぶりの新作。いきなりフリー・ジャズの1を1曲を聴くだけで,彼らが新たな場所に到達したことが鮮烈に伝わる。力強くクリエイティヴな,ユニット名にふさわしい力作。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
進化し続ける音響派ポップ・ユニット、ステレオラブ待望の新作は、『エンペラー・トマト・ケチャップ』以降のパートナーでもあるジョン・マッケンタイアとジム・オルークをプロデューサーに迎え、前作の路線を深化させた知的でハイセンスなサウンド・オブジェに仕上がった。例によってボサ・ノヴァやジャズ、フレンチ・ポップ色の強い洒落た歌ものが多いが、そのなかでもさり気なく音の遊びを試みているのが彼ららしい。なかでも(11)のようなミニマリズムを追求した曲にシカゴ一派とのコラボレーションの意義を感じたが、こういう曲を聴くと歪んだギターやオルガンがスリリングな疾走感を演出していた初期の音も恋しくなる。音楽に取り組む実験的な姿勢はデビュー時から不変だが、最近は設備が揃った無菌室で仕上げた洗練された音楽という印象が強い。もちろんこれも当然の方向性として評価するが、やはりエクスタシー世代に愛されたロック的猥雑感が姿を消しつつあるのが淋しい。 (保科好宏) --- 1999年09月号