シリーズ四作目です。
前巻から伏線はありましたが、ここにきて幽霊執事アンセルの過去が明らかになりました。
当初、主人公である女鑑定士ミリセントの相手役だと思われていたアンセルでしたが、今までの流れだと青年貴族グレンの方が一歩リードしていた形だったので、えっ!そっち!?と思っていたのですが(笑)、アンセルも記憶を取り戻し、行動を起こしました。
アンセルの過去は物語の軸を担う重要な部分だと思いますが、それを利用して…とかではなく、あくまでミリセントの為、彼女の側にいたい為に動いているのですが、それがうまくミリセントに伝わっていないところが切なかったです。
登場人物それぞれの話ひとつとっても、どれも切なく胸にこみ上げてくるものがあります。
新キャラも出てきましたが次で最終巻のようなので、かなり密度の濃い内容となりそうです。
この本の題名である“ミリセントと薔薇の約束”とは、おそらくミリセントとアンセルの約束を指していると思われますが、二人が結ばれることはないのだろうと思います。アンセル派としては切ないですが…。
三角関係ものはどうまとめても禍根が残る場合が多いので少々不安ですが、最終巻に期待します。