本作は2005-2006年に2巻のDVD-BOXとして発売されていますが、BOX1・2を合わせて定価70,000円でした。それに比べれば割安ではありますが、ウルトラシリーズが1巻2,000円程度の廉価版で続々出ていることを思うと、「もう一声!」と言わずにいられません。そもそも円谷プロ作品が東映から発売されるのもちょっとびっくり(円谷プロが独立を維持していたら、こんなことは起こらなかったでしょうね)。
さて、評者は本作をリアルタイムで観ていた世代ですが、ウルトラマンとは全く違う世界観で、なおかつ作品の完成度も高いということでとても気に入ってました。もっとも、気に入っていたのは番組のテコ入れ策として(?)ジャンボフェニックスが登場する以前のエピソード群です。敵役インベーダーに対抗する組織として物語を牽引するSGMは純粋に科学者集団で、自ら戦闘に参加することはなく、護身用の武器(ソルガン)を使うことすらためらいがちでした。だからこそ荒唐無稽な超兵器も登場せず、擬似SFとして格調高いストーリーが展開されたと思っています。怪獣たちもインベーダーが変身したもの、あるいはインベーダーの作ったロボット兵器という設定が主体でした。ところがジャンボフェニックスが登場すると、俄かにSGMは戦闘服をまとい、人が変わったように好戦的に。こうなるとウルトラシリーズと同じフォーマットで、作品世界の独自性は薄れてしまいます。なので、ジャンボフェニックスが登場する27話以降は全く別物といった感じですね。
なにはともあれ、気が付けば『ミラーマン』誕生から40周年。よくぞ命脈を保ったものだと祝福したい気持ちです。