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25 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
他者の意図を読み、社会で生きていくことを可能にするニューロン,
By ともこ (神奈川県相模原市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ新書juice) (単行本)
最初の100ページくらいはミラーニューロンの神経学的説明が多いので、少しとっつきにくいけれど、それを使って、以下のような疑問に答えていくあたりは圧巻。人はどのように他者の表情を読むか。 他者に共感する能力はどのように育つのか。 自己認識や社会意識はどのように発達するか。 自閉症では何が問題なのか、 メディア上の暴力と暴力行動の相関性。 人は自分自身をどのくらい知っているか。 人が他人の感情を読むにあたって、今までの心理学の説明にあるような、難しい推論はしていないだろう、もっと自動的で簡単な方法で人の気持ちを読んでいるはずだ。著者は、この誰もが感じていた疑問に明快に答えてくれる。 私は知的障害者の施設で仕事をしたことがあるが、彼らの多くは、人の気持ちを読む力は普通だった。だから、人の気持ちを知るのに小難しい推論はいらないという著者の主張はとても良くわかる。しかし、人の気持ちを認識する能力が、そのまま対人能力と相関するという主張は受け入れられない。人の気持ちをよく読める知的障害者たちの対人能力は、多くの場合、優れてはいなかった。彼らは、自分が他人から好かれていないことを知っていた。しかし、どうしたら人に好かれるようになるのかを考えて、問題を解決することはできなかった。これは知的障害者に限ったことではないと思う。対人関係に問題がある人の多くは、人の気持ちが読めないわけではなく、問題解決ができないのだ。例えば、体臭恐怖などというのは、珍しくもないようだ。彼らは人間関係がうまくいかない理由を自分の体臭に求めているが、多くの場合、その理由付けは間違っていて、問題は解決しない。 ものごころついたとき、その人が他人に好かれていて、うまくやっていけていれば、たとえ知的障害があったとしても、成り行きでうまくやっていけるようだ。問題は、そうじゃなかったときだ。自分は人に好かれていない。さてどうしたらよいか。この問題は知的障害がなかったとしても、相当な難問なのではないだろうか。
19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ミラーニューロンの全貌を平易に解説,
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レビュー対象商品: ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ新書juice) (単行本)
ミラーニューロンが物真似細胞だということは他の脳科学・神経科学の書籍を通じて知ってはいましたが、本書を読んでミラーニューロンが人間個人と集団、社会に及ぼす影響の大きさを知ることができました。例えば、 ミラーニューロンを通じて様々な言動が模倣されていくことで文化が生まれ、その文化をミラーニューロンを通じて更に模倣されていくという、文化形成スパイラルの一翼をミラーニューロンが担っているとのことです。ドーキンスが提唱したミーム(文化遺伝子)とミラーニューロンがここで繋がります。今後はミラーニューロンを介したジーン(遺伝子)とミームの関係についての研究が進んでいくのでしょう。 ミラーニューロンが進化の過程で形成されてきたことから、ミラーニューロンが模倣しやすいのは人間の本性に適ったもののようであり、なんでもかんでも模倣すうわけではないとのことです。従って文化として形成されるものは人間の本性という制約から逃れることは容易ではなさそうです。人間と社会がここで繋がります。今後は文化の要素と人間の本性との関係につての研究が進んでいくのでしょう(最近、集団志向的な文化を持つ国々の国民の多くに特異的な遺伝子の変異が見られたというプレスリリースがありました)。 ミラーニューロンは島という脳領域を経由して感情を司る大脳辺縁系につながっていることから、言動を意識的に認知するより前に、無意識下で情動が呼び起こされるとのことです。ダマシオの仮想身体ループ・ソマティックマーカー仮説とミラーニューロンがここで繋がります。これまで認知科学の領域だけで説明されてきた模倣・学習という人間の能力について、今後は理性と感情の関係がより上手く整理されていくのでしょう。 ミラーニューロンの発見が、「生物学におけるDNAの発見に匹敵する」と称されるだけのことはあると思わされます。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
子供の教育に良いです,
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レビュー対象商品: ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ新書juice) (単行本)
ミラーニューロン〜脳内でのモノマネ細胞人は、相手の行動を見るだけでも脳内細胞の一部が活発化する。 それが、ミラーニューロンなわけですが そのミラーニューロンシステムなるものが人間の大事な部分 「共感」「自己意識」「言語」にとって重要だという事を唱えている。 モノマネをさせる事によって、ミラーニューロンを活性化させる事に繋がるらしい。 よって、子供の頃に行う「ままごと」なんかも情操教育上、とても良いんだと会得。 そんな目線で、興味深かったです。
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