総ページ576ページ!字も小さめでかなり長いので読み応えがあります!!困ったのは、第1巻のあらすじや登場人物の紹介が一切無いことで、表紙の内側の「地図」を見て少しずつ思い出しながら読み進むことになります。出来たら事前に復習しておきましょう!(笑)
お話は暗く始まります。異様に長く厳しい冬を迎えた王国と、民の信頼を得られず苦しむ若き王。何やら不穏な空気の中に「悪」の存在を感じ取った王と仲間たちは、世界を救うため長い旅に出る。数々の困難を乗り越え、やっとたどり着いた地の果ての火山。その山頂で、若き王は命がけの対決を挑む!!
これだけで、分かる人は分かるでしょう。このお話は、第1巻でもそうでしたが、いよいよ「指輪物語」に似てきます。
ストーリーもそうですが、登場人物もどこかで出会ったような人物がゾロゾロ。何だか懐かしい・・・とニコニコしてしまうのです。特 に目立つのが地味で身近な人物が結末に至って大きな役割を果たしたり、エルフやシリマリルに通ずる存在や聖なる木、白い都や神秘的な船等々・・・書き出し たらきりがないくらいです。
正 直に言うと、第1巻ではこの「指輪」臭さがかなり気になったのですが、今回は気になりません。数々のエピソードがありますが、それぞれがしっかりと描かれ ているためか、直接的に「似ている」と感じるのではなく雰囲気が指輪物語を思い起こさせる、と言う風に感じます。これは、作者が指輪物語をしっかりと消化した上で、独自の作品を書き上げたと言って良い出来のおかげかと思います。
現代ファンタジーらしく、時間と空間を操ってみたり、何やら和風の国が登場したりと色々な工夫がされていて読ませます。結末は・・・劇的な展開の末、大いなる犠牲の上に平和は保たれますが・・・三部作ですから最終巻に続きます。
「指輪物語」も読了済!でも、またあのようなお話が読みたい!と思っている方にもお薦めしましょう。もちろん、まだの方にもお薦めです。