メレヒ=アレスが生みだした六つの世界という構想はすでに『ネシャン・サーガ』執筆当時からあったもので、今後、それぞれの世界が三部作として形をなすと、なんと十八巻からなる 途方もない連作になる可能性を秘めています。
『ネシャン・サーガ』では、「地球」のジョナサンと「ネシャン」のヨナタンが絡み合いながら物語が進行しますが、本書では、思慮深いエルギルと冒険好きのトウィクスという双子が登場します。ふたりは「シリリムの双子」と呼ばれます。それがなにを意味するかは本書で確認していただくとして、大事なのは性格のちがうふたりがどうやって折り合いをつけていくかでしょう。キーワードは「寛容」。しかも物語の後半では、網状寄生生物アミーにとりつかれ、ふたりはまったく異なる生き物との「共生」を試行錯誤することになります。
「共生」という言葉は環境問題とセットでよく語られます。わたしたちの地球では温暖化が叫ばれていますが、ミラート世界は徐々に「氷河期」に向かっています。その根源がなんであ るかは第二巻、第三巻を通じて明らかになります。地球をいかに再生するかがわたしたち人間にかかっているとすれば、ミラート世界は双子の機転と勇気にすべてを託すことになります。
というのも、人間と古の民シリリムとの混血である双子は、シリリムから不思議な力を受け継いでいたからです。シリリムは心の内に世界を折りたたんでいる存在で、「通力」と呼ばれ るその力で時空を越えたり、自分の意志とモノの意志をつなげたりすることができます。しかしそういう力があるからといって、自由気ままにふるまったのでは世界は混乱してしまいます。『ネシャン・サーガ』では「全き愛をどう成就される」がテーマでしたが、本書では「自由意志とはなにか」が問われるわけです。しかもこのふたつの問いが深いところでつながっていることがいずれ明らかになるでしょう。
少々小難しいことを書きましたが、双子の波乱に富んだ冒険は息つかせぬものがあります。頑固一徹な老剣士ファルゴンや鍛冶士ドルムント、魔女の異名をもつムーリア、妖精の王女シェキーラなど、旅の仲間も個性的な面々ばかり。彼らを待ち受けるものも意表をつくものばかりです。第二巻では、いよいよ悪神マゴスが復活をかけて魔の手をのばしてきます。双子はこの強敵とどう対峙するのか。ご期待下さい。
登録情報
|
この商品にタグをつける(詳細)タグは、商品との関連性が非常に強いキーワードまたはラベルのようなものです。
タグにより、すべてのお客様がお気に入りの商品の整理と確認を行うことができます。 ※タグは初期設定で公開になっています。詳しくはこちら |
|
この商品のクチコミ一覧
関連トピック一覧のアクティブなトピック
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|