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ミラノ霧の風景―須賀敦子コレクション (白水Uブックス―エッセイの小径)
 
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ミラノ霧の風景―須賀敦子コレクション (白水Uブックス―エッセイの小径) [新書]

須賀 敦子
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第7回(1991年) 講談社エッセイ賞受賞

出版社/著者からの内容紹介

イタリアで暮らした遠い日々を追想し、人、町、文学とのふれあいと、言葉にならぬため息をつづる追憶のエッセイ。講談社エッセイ賞、女流文学賞受賞。
【本文より】
ミラノに霧の日は少なくなったというけれど、記憶の中のミラノには、いまもあの霧が静かに流れている。

登録情報

  • 新書: 222ページ
  • 出版社: 白水社 (2001/11)
  • ISBN-10: 4560073570
  • ISBN-13: 978-4560073575
  • 発売日: 2001/11
  • 商品の寸法: 17.4 x 11.2 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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54 人中、53人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
美しき日々 2005/3/22
By ochi19
形式:新書
初めて須賀氏の著作を読んだのが本書「ミラノ霧の風景」でした。
まず氏の文章の美しさに惹かれ、過不足の無い描写に惹かれました。何より氏を軸に様々な人々とのふれあいが語られている事、それが既に失われてしまっている事を了解した上で私達は読み進んで行きます。青春の一こまを見事に切り取って過度にセンチメンタルにならずに見せてくれます。今でこそ留学・国際結婚などが珍しくなくなっていますが、私が生まれた昭和29年当時に氏の様にパリに始まるヨーロッパへの留学から結婚を経て死別・帰国・母校等の大学で教鞭をとられた事に大変な驚きを禁じえません。氏が日本の社会やヨーロッパの社会とどう対峙し、どう切り結んで、どう折り合いを付けてきたのか。優れて戦後の個人史にとどまらず近代史をも描かれている事に感銘を受けます。
本書以後は河出書房版の全集を一冊・一冊購入しては読み進みました。
読者の私達はこの今、氏自身も既に亡くなっておられる事を知っています。氏の著作を読む時は二重の喪失の痛みを読み取ってしまう様に思います。
これから留学する人は勿論、キャリァを積み重ねてゆこうとする人、人間の生きる意味を問う全ての人に読んで頂きたいと思います。人間が人間として在るとはどうゆう事なのか。優れた文学に共通の主題がここにあります。
このレビューは参考になりましたか?
27 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
美しい 2005/3/8
By hinomalu VINE™ メンバー
形式:新書
美しい。須賀敦子の作品で最も好きなのが、この「ミラノ、霧の風景」。
タイトルからして素敵です。
他に「ヴェネツィアの宿」も好きですが、
文章と内容が最も緊密なのがこの作品だと思います。

日本には日記文学という素晴らしい伝統がありますが、
須賀さんの作品は間違いなく、その伝統を受け継ぎ、
美しい花を咲かせてくれました。
憧れ、郷愁、凛々しいサンティマンが須賀さんの文章を格調高くして、
紡ぎ出される情景が、掛け替えのない時を刻み付けてくれる。
本当にお勧めの一冊。

ちなみに文庫「ヴェネツィアの宿」の関川夏生さんのあとがきも素晴らしい。

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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Isolde
形式:新書|Amazonが確認した購入
毎日新聞の2008年秋の読書週間の特集で、福岡伸一さんが良いと言っているのを読んで買ってみた。ほとんどの日本人にとって、ヨーロッパがはるか彼方のあこがれの地であった1950年代後半から1970年代くらいにかけての、著者のイタリアでの体験が静かに語られている。数メートル先が見えないほど濃い霧が出るミラノ、菩提樹の花の香りが部屋の中まで立ち込めるペル−ジャ、冬には海から突風が吹きつける詩人サバを生んだ海辺の町トリエステ、町全体が劇場と化してしまったヴェネチア。気負うことがない静かな文章で、著者の鋭い感性を通して、それらの町とそこに住む人々の日常が、淡々と回顧的に描かれていく。著者が街角で遭った小さなエピソード、親しい友人との集まりでの会話。わずか40年か50年しか経っていないのに、この本がなければ、誰にも知られることがなく過去の中に遠ざかっていっただろう。なんでこんなにも、それが心に残るのか。
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