作者の一貫したやさしい視点で描かれた、とても好感のもてる作品です。
主人公「ミヨリ」と「森」の関係、魅力をもった森の妖精たち。すべてが事細かに配慮されながら、描かれています。
メインテーマの自然(森)の大切さ大事さだけでなく、そこに住む人と森との共生のあり方までもさりげなく提言しています。
すさんだ家族環境におかれたミヨリの閉ざされた心が、環境の変化により氷解していきつつ、自我を掴んでいく姿に感動しました。それでも少し不安を抱く人間らしい揺らぎの一部を持っていることも、また共感を抱かせてくれます。
こどもからおとなまで、幅広い世代で読んで感動できる、お勧めの一冊です。
余談ですが、泉の妖精は同作者の「クーの世界」でもちょっとした役で出演していますよ。