当時、音楽の知識も然程ない学生の一人、デビット・カニンガム自らの『 感性 』と『 手法 』で手掛けてしまった作品で、方法論や固定概念などに捕われる事無く『 The Flying Lizards 』 という名のBANDを見立てて、自由な発想で造られている。
言い方を変えれば、素人が自らの感性を信じて造った趣味的な作品と言えるが、その『 質 』よりも『 発想 』であり、当時、今まで誰もやらなかった事や方法が本作に詰め込まれている。
音楽的な知識や金が無くとも、「どーだ、こんなの造ってやった」と言わんばかりの作品で、他の素人には音楽の可能性を、スタジオミュージシャンなどから、知識無くとも感性でやって退けてしまった『 音 』には大変驚かされたと言う。
聴く人によってはチープに聞こえるかも知れないが、本作を今だ、このタイトルの名を上げる人が多いのではないだろうか?
また、素人ならではの『 ユーモアさ 』も持ち合わせており、音造りの自由さや発想など、これからの作曲者にも大変参考となる発想的作品ではないかと言えます。
本作は 1980年に発表された作品で『The Flying Lizards 』の1stになりますが、僅か6ポンドで仕上げた『 MONEY 』、夏の暑さにも似たやる気の無さが良い味を出している『 SUMMERTIME BLUES 』 のカバーも彼の感性で見事に調理されているが、あまり古臭ささを感じさせず見事。
当時は全10曲盤でしたが、本作はボーナストラックとして 11.ALL GUITARS 12.TUBU 13.MONEY シングル盤B面の3曲が追加された全13曲盤になります。
これとは別収録ですが、全曲カバーのみが収録された『TOP TEN』という非情にひにくったタイトルのアルバムに収録の 『 Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine 』(ジェームス・ブラウン)には見事ハメられました。