この本を本屋さんで見かけたとしても立ち読ンは無意味です。いや、読むだけなら本の最後まで立ち読みで済ませられる程、文章の量は以外と少なめです。
しかしこの本の鍵は付録のCDです。このCDが密接に本の内容と結びついてます。巷ではやりのCD付き音楽雑誌とは次元が違います。
そしてオーディオ好きの方は、このCDを聴くときは覚悟をしてください。感動で震えるか、オーディオの迷路に迷い込むか。もしこのCDを聴いても何も感じないという人はオーディオの世界に縁がないのかもしれません。本の対談でレコーディング・エンジニアの赤川新一さんが”位相”についていみじくも語っている言葉がもっと広い意味ですべてを表しています。
”分からない人には分かりません”
かくいう私も最初にこのCDを聴いたときは撃沈しました。しかし、逆にここでこの折れた心を救ってくれるのがこの本なのです。この本に書いてある通り実践をすれば気づいてきます。”オーディオ”と”音楽”の素晴らしさに。
何はともあれこんな美しいバイオリンとチェロとピアノの音はそうそう聴けません。
対談の内容も音楽制作側からのオーディオへのアプローチが凄く新鮮で衝撃的ですらあります。
肝心の本文も著者の西野さんの誠実さが文章に表れていて、オーディオに擦れた人にはもの足らないかもしれませんが、一度読んだら忘れることのない大切なものが残ります。