ミュンヘンオリンピックを利用し、パレスチナ人がイスラエル人の選手たちを人質にし仲間(パレスチナ人)を解放しろと取引するが、叶わぬと分かりイスラエル人を殺してしまう。その報復として家族をもつ主人公をリーダーとするイスラエル工作員が作られ、暗殺計画が実行される。
この時は既にイスラエルとパレスチナは共存という形で共に住んでいるのだが、パレスチナ難民と言われているように、パレスチナ側にとって不利な状況であった。これは元々イギリスの三枚舌外交が原因であり、この問題は国連に任せたままだった。アラブ人とユダヤ人は共に国が与えられると言われイギリスに協力した上、この問題も放置されてしまったので、宗教的にも対立するのは時間の問題だったのかもしれない。また、この地はイスラームとユダヤ教にとって特別な地であることも忘れてはならない。
主人公等は爆弾や銃撃で暗殺を次々とこなすが、ターゲットの家族である市民を殺しそうになったり、苦心を吐いたPLOを苦い顔で撃ったり、後任者について考えたりし、最終的に報復しても命が消えていくだけで解決はしないといった答えを見つけるという、言葉で表すとありきたりで軽い内容になってしまうが、ユダヤ人であるスピルバーグ自身が製作する事で一味違った作品なったのだと思う。