ミニモニ。の2ndアルバムで、新生ミニモニ。としては初のアルバム。「げんき印」「お菓子」以降の全シングル(ミニハムず名義を含む。「数え歌」は「デートばーじょん」のみ)を含む実質13曲を収録。書き下ろしの新曲は、自分に自信を持てと激しい調子で迫るハードな「WASSUP? 遠慮がテーマ」、春らしい軽やかなアイドル調の「ズキュンLOVE」、失恋を歌ったアダルトなR&B「LOST LOVE」、暫しの別れ(遠距離恋愛?)を惜しむ切ない気持ちを歌ったバラード「ぎゅっと抱きしめて<FOREVER>」の4曲で、いずれも従来の低年齢層向け路線に固執せず幅広いジャンルに挑戦した良曲といえる。とりわけ「ぎゅっと抱きしめて」は出色の出来であり、心を揺さぶられること必至。アルバムとしては、書き下ろしが4曲のみというのは物足りない。「壊れない愛がほしいの(ミニモニ。Version)」「BE ALL RIGHT!(同)」もアレンジが原曲と同じで工夫がなく、曲数を確保するために収録したという印象が強い。とはいえ、上述の新曲4曲や「CRAZY ABOUT YOU」には、試行錯誤を経て到達した、より広い聴き手を意識した新しい方向性が覗えて興味深い。これらの曲とミニハムずのようなコミックソングが違和感なく同居しているところに懐の深さを感じる。今後も子供向け・大人向けを問わず既存の枠組にとらわれない独創的な楽曲を期待したいし、またそうした期待を抱かせてくれるような材料を本作は提供している。