ミニベロの購入を検討していますが、その参考になればと思い、数冊購入した中の一冊でした。まぁ、結論から言えば、「この一台!」を決めるような実用性を満たすような類のものではなく、ミニベロが組み込まれたライフスタイルについての思いをはせさせてくれるような本、とでもいえましょうか。
購入を考える際の実用度が今ひとつとした理由の一つは、紹介されている製品の価格帯が比較的高い(最低ラインは六万前後)というのがあります。しっかりとした製品を紹介したいという編集方針からかもしれませんが、現実の市場では実勢価格一万円台のミニベロも数多く出回っていることからすると、ここで紹介されているミニベロに場違い感を感じるユーザーも結構いるかもしれません。例えば、売れ筋を扱っていると思われる人気通販サイトのミニベロがあんまり出てない・・・というようなミスマッチです。
あと、「実用度よりも雰囲気の本」と評した理由が製品のインプレッション記事です。「感想」というのはどだい定性的なものなので、複数の評者によるクロスレビューというのは大変よいのですが、あらためて「感想って人それぞれなんだな・・・」と思えてきて、購入のための判断材料になるかどうかは微妙なところです。かえって迷ってしまうかも。
購入に役立つ実用度という点からいえば、定量的な資料である仕様情報〜例えば「ギアの歯数」「スピード切り替えの段数」「ハブの形式」などの情報〜を扱って欲しかったのですが、そういった点はほとんど扱われていませんので留意が必要です。
やはりこの本は、タイトルにあるように「ミニベロライフ」というエートス(雰囲気、精神)について、あれこれ思いを巡らすための書籍として手に取るべきだと思われます。