ボズが出てきたときには、彼の音楽をカテゴライズする言葉がなくて、
日本ではAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)、アメリカではAC(アダルト・コンテンポラリー)という言葉ができた。
それほど新しい感覚の音楽だった。
「スローダンサー」を受験勉強しながら聞いていたラジオ番組でチャッチした僕は、その洗練された新しい音と独特のボーカルに魅了され、
以降ボズのアルバムを追っかけることになる。
2,3年後の大学生の時には、渋谷を歩いていてもどこからか「ダウン・トゥー・ゼンレフト」が流れるようになっていた。
今でも最初の曲、”JOJO”が始まると、「う〜ん、たまんないー」となる。
“SIMONE”の甘酸っぱさはどうだ。
“YOU CAN HAVE ME ANYTIME”の切なさは・・・・。
「スローダンサー」「シルクディグリーズ」そしてこの「ミドルマン」がボズ前期の代表作と思う。
ファッションもお洒落で、オフの日々は大型バイクでアメリカやヨーロッパを走るボズは
本当に格好良かった。
今の40代の多くの人がその青春時代の思い出と一緒にボズの歌を記憶しているのではないか。
テキサス出身のボズの音楽的ルーツはジャズとR&Bにあり、
これ以降、時にはマーカス・ミラーをプロデューサとして招いたりしながら、「サム・チェンジ」等の、上記のアルバムとはまたひと味違った、お洒落なサウンドを展開していくことになる。