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ミトコンドリア・ミステリー―驚くべき細胞小器官の働き (ブルーバックス)
 
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ミトコンドリア・ミステリー―驚くべき細胞小器官の働き (ブルーバックス) [新書]

林 純一
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

日経BP企画

*ミトコンドリア・ミステリー*
ミトコンドリアを研究テーマに選んだ1人の研究者の半生期。さまざまな偶然や、関係ないと思っていた実験結果が伏線となって大きな成果につながっていく。「本書は学位をとって25年目の、新たな学位論文だ」と、著者はあと書きの中で述べている。

圧巻は、がんの原因はミトコンドリアDNAに起こる突然変異ではないか、という他の研究者の説を著者が否定し、それを証明していく場面だ。

著者はがん化した細胞の細胞核のみを除いて正常細胞と融合させ、がん細胞のミトコンドリアを持つ正常細胞を作りだした。この細胞をヌードマウスに移植してもがんが発生しないことを示し、ミトコンドリアDNAが、がんの原因ではないことを示した。

がん原因説のほかにも、老化原因説などミトコンドリアに関するナゾは多く興味は尽きない。著者の研究もまだまだ続きそうだ。


(日経バイオビジネス2003/2/1Copyright©2001日経BP企画..Allrightsreserved.)

商品の説明

第19回(2003年) 講談社科学出版賞受賞

登録情報

  • 新書: 364ページ
  • 出版社: 講談社 (2002/11/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062573911
  • ISBN-13: 978-4062573917
  • 発売日: 2002/11/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 11.4 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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31 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 ブルーバックスから出ていて、帯に「我々の生死を司るパラサイトの正体」などとあるので啓蒙書思って読み始めました。最初の部分は確かにそのように感じたのですがすぐに様子が変わってきます。

 この本は、第一線のミトコンドリア研究を紹介した本なのです。しかも緻密に実験を組み立てガンとミトコンドリアDNAの因果関係を否定したり、受精の際、卵に進入する精子が持つミトコンドリアのDNAを卵側が積極的に排除する機構があることを証明するあたりはまるで林氏のグループの実験を傍らで見せてもらっているような臨場感です。

 さらに、一番驚いたのは、ミトコンドリアの話題になるとしばしば出てくるミトコンドリアDNAと寿命の因果関係。多くの科学者が信じているミトコンドリアDNA劣化が寿命を決める大きなファクターになっているという受け入れやすい説を林氏は実験で完全に否定。これに変わって「ミトコンドリア連携説」という新しい考え方を提唱しミトコンドリアDNAが変化しても呼吸に影響を与えにくいしくみを示しています。これは今後大きな話題になると思われます。

 ブルーバックスということで啓蒙書と思って買った本ですが、ミトコンドリアの第一線の研究者のスリリングな研究の本でした。そして最先端の研究について書かれているのですが非専門家にもわかりやすく書かれています。ひさしぶりに科学でわくわくするという体験をしました。研究の組み立て方、論争の仕方、科学のおもしろさがよくわかる本です。その意味でこれから研究者を目指す若者にぜひ読んでもらいたい一冊です。

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20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
ミトコンドリアについての一般知識を身につけたいというの入門者に対しては、『ミトコンドリアと生きる』(瀬名秀明・太田成男共著 角川書店)、あるいは『ミトコンドリアはどこからきたか 生命40億年を遡る』(黒岩常祥著 NHKブックス)などを紹介した方が本当は親切なのかもしれない。それでも敢えて本書をミトコンドリアに関心のある読者に推薦するのは、『ミトコンドリア・ミステリー』を通じて、筆者である林純一氏の研究者としての姿勢に、野武士的なものを読者に嗅ぎ取って欲しかったからである。ちなみに、筆者は『内臓が生みだす心』を著した西原克成博士のように、我が道を行く野武士的な生き方を貫く科学者に共感を覚える人間であることを告白しておく。

無論、『ミトコンドリア・ミステリー』から伝わってくるのは、林氏という一研究者の持つ清々しい生き様だけではない。林氏の研究が今後のミトコンドリアの研究に大きな影響を及ぼすことが予想されることから、そうした林氏の研究内容を知るだけでも一読の価値はあると思うのである。すなわち、ミトコンドリアDNAの突然変異のために癌になるというのが、従来のミトコンドリア研究者の説の主流を成していた。そうした従来説を林氏が完膚なまでに打ち砕き、ミトコンドリアDNAが癌の原因ではないことを実証してみせたのである。また、老化が起こるのはミトコンドリアのためと専ら信じられているが、この老化説も林氏は実験によって完全に否定しただけでなく、同時に「ミトコン ドリア連携説」という独特の林説を提唱されたのである。

ともあれ、科学の分野に限らず、日本という環境下では主流となっている説に異論を持ち出すのは非常に勇気の要ることであり、そのために干されることも少なくない。それでも敢えて自説を曲げず、従来の主流であった説を覆した林氏に心からの拍手を送りたい。

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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
手に汗握る 2003/6/25
形式:新書
これは単なる解説書ではなく、最前線の研究日誌です。
仮説の設定、それを検証するのに最適な実験の組み立て、
実際の実験における苦労、実験結果の解釈、
意見を異にする研究者との討論など、
手に汗握る研究のプロセスが著者の熱い情熱で
包みこまれており、ぐいぐい引き込まれていきます。
おまけにいままでのミトコンドリア観がガラっトかわること

間違いなしです。

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