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30 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ミトコンドリアを介した壮大なドラマ,
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レビュー対象商品: ミトコンドリアのちから (新潮文庫) (文庫)
生物学、医学、生化学、人類の誕生、進化学など、ミトコンドリアを介した壮大なドラマともいえる本です。
途中では昔使った生化学の本を引っ張りだしてきて、解糖系とクエン酸回路の役割を再度確認した次第です。ただしそんな知識がなくても読めます。有機化学の構造式など、この本のどこにも記載されていませんから。 この本のお陰で、ミトコンドリアだけでなく、何となく曖昧なままでいた様々な知識が整理されました。
38 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
代謝と協調〜ミトコンドリアの全てが分かる,
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レビュー対象商品: ミトコンドリアのちから (新潮文庫) (文庫)
ミトコンドリアによる人間征服計画を描いた「パラサイト・イブ」の作者瀬名氏と共同研究者太田氏が一般読者用に書き下ろしたミトコンドリアの解説本。
第一章の概説は分かり易い。ミトコンドリアは酸素を燃焼してエネルギーに変える器官だから、"代謝"の中心であり身体の協調を保っていると言う構図は明快。糖尿病を例に採り、代謝と病気の関連に言及しているのも導入として巧み。この病気との関連性が本書のメイン・テーマ。第二章の研究史の紹介は余分。第三章はミトコンドリアの基礎知識。ミトコンドリアDNAが女系遺伝という重要点がサラッと書いてある。第四章はエネルギー・プラントとしてのミトコンドリアを論じて、ATP合成(方式の決定の歴史)を詳細に述べている。第五章はミトコンドリアで未消費の危険な活性酸素が体内の"協調"で巧みに処理される様の紹介。ミトコンドリアの変異とアルツハイマー病等の関連性についても触れる。第六章では代謝の観点で老化を語るが、真相は明確でない由。カロリー制限が寿命を延ばすと言う指摘は面白い。女性のミトコンドリアの活性酸素除去能力が男性の二倍である事が長寿の秘訣と聞いてナルホド。第七章は最近注目のトピックスと言う"生と死を司るミトコンドリア"の話。ミトコンドリアが生殖細胞を形成し、細胞死(アポトーシス)にも係る。ミトコンドリアDNA変異とガンの発症率についても詳細に議論される。第八章はこれまで断片的に述べられて来た、ミトコンドリアと病気の関係が纏めて詳細に語られる。特にミトコンドリア病。第九章はミトコンドリアDNAの女系遺伝性を用いて、人類の起源を辿る。ただ、この問題は既に人口に膾炙し過ぎ。最終章は生命の起源の想像で締める。 生物の生と死、活動中のエネルギー生成源、病気との関連、老化との関係。生物の様々な局面に係るミトコンドリアを平易に解説した良書。
18 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ミトコンドリアについて知りたいことはこれ一冊で足りそう,
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レビュー対象商品: ミトコンドリアのちから (新潮文庫) (文庫)
食事の量(=摂取カロリー)を極端に減らしても、タンパク質やビタミンなど最低限の栄養素があれば、人間は健康に生きられる、という説があって、そのメカニズムの核心に位置するのがミトコンドリアであるという。で、ミトコンドリアについて知りたくて本書を手に取った。結果は「当たり」である。
本書は、ミトコンドリアの機能や働きのメカニズムを分子レベルまで砕いて解説する。それだけではなく、ミトコンドリア研究の歴史も詳細に紐といていて、研究者たちがどのようにしてミトコンドリアの謎を解明していったのか、時代時代の背景もあわせて非常に興味深く読んだ。一般向けの科学読み物ではあるが、分子レベルの解説は適当にはしょったりしておらず、相当歯ごたえはある。一読して理解できるようなヤワなシロモノではないが、ともあれミトコンドリアについて知りたいことはこの本にほぼ全部書かれているだろうことはわかった。さて、これからが勉強だ。
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