『触れる』ことでその人の心や未来などの全てが見えてしまう草野慧という少女のストーリー。 心や未来が読めるという設定自体は目新しいものではないので、 展開やオチなんかを想像しながら軽い気持ちで読みはじめたのですが…これは随分としっくりどっしりくるモノにあたったものです! 表紙買いしたのですが、透明感を感じさせるような?なんとも不思議な感触の絵です。 しかしながら『見える』表現というのが、実に生臭い嫌な質感…。 見えてしまうことの異物感や心地の悪さを『見える』ことがわからない私達に感覚的に訴えてきます。 そしてセリフもいいのです。 慧に絡むことになる駿河のズドンとくる太いセリフの数々が心にしみます。 『最後の答えは常に未来にしかない』 見えようが見えまいが、人生の正解は誰にもわからないのだね。 生きることの苦しさがどれほどのものかなんて、本当のところ本人にしかわからない。 でも、生きることの苦しみを噛み締めた人はそこに痛みがあることを知っているのですね…。 『1』なのでおそらく続くんですよね。 慧がこれからどうなってゆくのかとても楽しみですが、お話はキリのよいとこで終了して続となっているので、この一巻だけでも手に取って損はないと思います☆