既に20年以上昔の作品ですが、なんのなんの今見てもバリバリに面白い作品。
未見の若い世代の方々にはこういう作品こそ見てもらいたいなぁ。
本作「ミッドナイト・ラン」はもちろんデ・ニーロ氏ありきの作品ではあります。
しかし何よりうれしい驚きは”相棒”を演じるチャールズ・グローディン氏の好演。
まったく対照的な相棒がいてくれたおかげで滅多に見られない「気持ちのいい映画」にランクアップしたと思います。
が、元々このデ・ニーロ氏の相棒役にはシェール女史(!?)やロビン・ウィリアムズといった大物俳優が想定されていたというから驚きです。
しかし比較的無名のグローディン氏とデ・ニーロ氏のオーディションでの相性があまりに良かったので監督のM・ブレストは彼に即決。
パラマウントスタジオ側はそれが不満で企画をユニバーサルに売却した経緯があったそうで、ビックリだ。
しかも他の脇役陣もノリがよくってこれまたいいんですね。
敵役のデニス・ファリーナ(アウト・オブ・サイト)もデ・ニーロにコケにされまくるFBI捜査官のヤフェット・コットー(エイリアン)も可笑しいし、
せこい保釈金立替業者のジョー・パントリアーノ(マトリックス)の胡散臭さも楽しい。
善良なおじさん役が多いジョン・アシュトン(ビバリーヒルズコップ)が、がさつであくどいライバル役を実に嬉々として演じているのも意外性があって楽しいです。
軽いタッチの作品なのに妙に哀感があふれる部分もあったりして唯のアクション・コメディで終わっていないのもお見事です。
しかもそうした心に残るシーンや設定の多くがデ・ニーロ&グローディン各氏のアドリブというのもスゴイ。
特に語り継がれる名シーン、乗りこんだ貨車の中で両氏が心を開いて交わす会話シーンもほぼ即興芝居だそうですが正に絶品!
それにしても少し前までアメリカ映画にはこんな上質な娯楽作品を送り出す力があったんですねぇ。
もし未見でしたら問答無用でご覧になることを強くおススメします。