連作3編よりなります.第1話ではある深夜に高校生の美少年に同性の友人より電話があり告白されるが、あとでその友人は事故死していた事が判明.第2話ではその電話をかけた人間からの視点で第1話の内容がそのままなぞられ、一旦合理的に解決されたと思いきや最後に怪異が発生.第3話で美少年は死霊に陵辱され、周囲はその解決の為にある「儀式」を執行する.電話の特性(=双方向で繋がっているがその相手を検証する手段が無い)を逆手に取った第2話での展開には驚かされました.いわゆるBLに広い意味では分類されるかと思いますが、夜空の黒、PCディスプレイ画面の黒などの描写が、登場人物たちの心の闇の絡まりや、その闇から召還される死霊のイメージと重なり、PCソフト技術や黒魔術と相まって野阿梓さん独自の暗黒世界が構築されていると思います.