「ガダルカナル戦記」と同様、筆者は本海戦に参戦した将校・兵士に自らインタビューを行い、戦いの実像に迫っている。
なぜ当海戦が起こったのか、そして当海戦前において、兵士達はどのように考えていたか。そして手に汗握る本海戦の推移、
特に飛龍や飛龍から飛び立った攻撃隊の搭乗員達、、、戦後70年近く経ち、海戦参加者の生存者が減っており、本書を越えて
本海戦を詳細な推移を語れる書は、将来、まず出てくることはない。
海戦は四隻の日本海軍空母が撃沈されて終了と考えている方も多いが、その後、「三隈」、「最上」の衝突や
「伊168潜」の奮戦とヨークタウン撃沈など、本海戦は最初から最期まで、勇敢な戦い、そして思い違い・ミスが
数珠玉のように続いており実に興味深い。
また、これほどの機動部隊の激突は、過去未来共、本海戦を超えるものは出てこないだろう。
それだけに、本書にて本海戦を知る意義は極めて大きく、また本書を読まずしてミッドウェー海戦は語れない。
筆者には、これほどの書を後世に残して頂き、心より感謝申し上げたい。