2011年米国制作、同年日本公開の本作品は、「月に囚われた男」で高評価を得た、デヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズの監督第2作。(【あらすじ】はコメント欄に記載)
主人公のスティーブンス大尉は、爆発の瞬間までの「8分間」を何度も行き来しながら、「爆弾魔」が誰なのかを捜査していくのですが、私は、「特殊な状況下で展開するサスペンス」として、本作品を楽しみました。
ユニークなのは、「どうして8分間を体験できるのか」ということが「量子力学」という述語を用いて、説明されていたこと。
ひと昔前だと、「タイムトラベル」して過去に戻った−−というのが一般的だったと思いますが、ここは登場人物のひとりがはっきりと、「これはタイムトラベルではない」と否定。
現代風な味付けは好印象でした。
さて、物語展開ですが、犯人をどうやって探り当てるのか、というサスペンスは緊張感が途切れることなく、また、スティーブンス大尉を待ち受ける「ある意味、過酷な運命」という点が、観客を最後まで引っ張っていきます。
そして、最後のオチ。
これは劇場公開時、ネットで賛否両論でした。
じつは私は、最初「否定派」だったのですが、「ある視点」で見つめ直すと、大変に計算しつくされたもの−−
と認識を新たにし、大絶賛派に変貌しました。
第1作「月に囚われた男」で感じられた才気は、「本物」−−ということを実感させる、傑作。