この作品が賛否両論あることは、観た方なら納得できるでしょう。
そんな中で、私はどちらかといえば、賛成派です。だって十分に面白いし。
ゲイリー・シニーズの演技も、彼の他の作品とはひと味もふた味も違い、そう言う意味でも見物です。
それに、なんと言っても映像の美しさ、モーションの冴えなど、他のデパルマ作品に決して負けてませんよ。
この作品に「?」マークをつける方々は、きっと過大なる期待を持って観たのでしょう。確かにデパルマが監督するSF大作、主演がティム・ロビンスにゲイリー・シニーズとくれば、期待するなという方が無理でしょう。しかし、あえて言わせていただけば、十分以上の出来には達しているぞ、と。彼の一連の作品群と比べて、その中でどうか、という議論になるが、それは「殺しのドレス」や「スカー・フェイス」にはかないません。でも、「ミッドナイト・クロス」や「レイジング・ケイン」くらいの水準は十分に確保していると思うし、少なくとも「虚栄のかがり火」や「アンタッチャブル」などよりは、明らかに上だと思うのですが。あくまで私の主観ではあります。でも、観る価値は十分にある作品だとは思います。観ていない方、是非ご覧になることをオススメします。