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ミッション・スクール (中公新書)
 
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ミッション・スクール (中公新書) [新書]

佐藤 八寿子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

天皇家にミッション・スクール出身者が嫁ぐ例が続いた。事実、ミッション・スクールには、どこか「やんごとない」雰囲気が漂っている。こうしたイメージは、いかに形成されてきたのか。そしてそれは日本人について何を語っているのか。日本社会において独自の地位を保つミッション・スクール。その来歴を辿り、忌避と羨望のあいだを揺れ動いてきたイメージの変遷を浮き彫りにする。全国のミッション中・高校一覧つき。

内容(「BOOK」データベースより)

天皇家にミッション・スクール出身者が嫁ぐ例が続いた。事実、ミッション・スクールには、どこか「やんごとない」雰囲気が漂っている。こうしたイメージは、いかに形成されてきたのか。そしてそれは日本人について何を語っているのか。日本社会において独自の地位を保つミッション・スクール。その来歴を辿り、忌避と羨望のあいだを揺れ動いてきたイメージの変遷を浮き彫りにする。全国のミッション中・高校一覧付き。

登録情報

  • 新書: 246ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2006/09)
  • ISBN-10: 4121018648
  • ISBN-13: 978-4121018649
  • 発売日: 2006/09
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 281,993位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
13 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By recluse VINE™ メンバー
形式:新書
先日、仙台の歴史を取り上げたグラビア本で、宮城女学院の生徒の戦前の集合写真を見る機会がありました。そこに残されていたのは、大東亜戦争直前の昭和10年代に、しゃれた洋装に身を包んだ戦前のミッションスクールの女学生たちでした。どの顔も屈託がなくその後に待ち受ける苦難を予想させるものは何も感じさせません。このようなミッションスクールが、なぜ日本にそれも東京以外の場所にまで、多数作られたのかについて、この作品は答えを与えてくれます。この特異な存在が、日本の近代の中で演じた役割は、一筋縄ではいきません。それは、西欧文化導入と近代化のルートとしての必然性とその存在に対する本質的な誤解に由来する喜劇性の両面を持つものです。著者は、mosseの国民化理論をベースとして、この不可思議な対象に接近していきます。したがって、この対象は、国民化現象の日本に特有な発現形態である立身出世主義の陰画として、描かれることになります。著者の分析は、明治に始まり現代の平成のコミックにまで射程を広げていますが、この二面性の分析は見事です。しかし、現代の受験校の選択と絡めてミッション・スクールの存在を取り上げた部分(218ページから)は、私には醜悪な構図にしか思えませんでした。もっともその醜悪さは、日本の近代が必然的に引き受けざるを得なかった側面なのでしょうが。最後の結語の部分も、その存在の究極的な”堕落”の必然性の認識においては、あまりにもナイーヴな結語に終始しています。最後の最後まで著者自身の経歴は語られることなく、限りなく禁欲的な作品です。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
排外と拝外 2007/4/25
By モチヅキ VINE™ メンバー
形式:新書
 竹内洋に師事し、G.L.モッセの翻訳者である1959年生まれの教育社会学研究者が、国民化の原動力としての市民的価値観に伴う葛藤に焦点を当てようとして、メディア論的アプローチから、近代日本におけるミッション・スクール・イメージの解明を試みた、2006年刊行の本。ミッション・スクール(キリスト教主義学校)は、クリスチャンの少ない近代日本において、独自のイメージを醸し出す存在であった。明治初頭には、江戸時代以来の禁教イメージと、新たな存在理由を求める仏教界からの攻撃によって、それは数々の「不敬事件」の舞台とされ忌避される(=受難)と同時に、西洋先進文化の徴として(かつ高貴なイメージの一人歩きによって)、羨望の対象ともなった。ミッション・スクールのイメージは文学作品を通じて流布され、特にその女生徒は男性の視点から(大正期には女性による少女文化も開花するが)、リベラルでハイカラな文化を身につけた、無垢でスキゾ的な都会の誘惑者=一種のファム・ファタルとして、パラノ的奮闘によって立身出世を夢みる田舎出の青年にとっての、嫌悪と羨望の対象として描かれた。高度成長の後、立身出世主義的突貫が魅力を失うと同時に、その影としてのファム・ファタルの魅力も低下する(美智子妃と雅子妃の差異)が、未だにミッション・スクールは西洋文化(およびその陰謀)、ファッション、階層感(とその戯画化)、乙女、性倒錯と結び付いた独自の記号性を帯びており、価値観の多様化の中で、今後もその存在価値を失わないであろうと著者は言う。本書においては、現在のサブカルチャーも視野に入れられているとはいえ、明治〜昭和前期の文学作品を通じたミッション・スクール・イメージの形成と、そのナショナリズムとの関係に重点があり、その分析も説得的だが、その間の変化の側面が見えにくいように感じる。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By アジアの息吹 トップ1000レビュアー
形式:新書
本書は近現代日本社会における

ミッションスクールのイメージをめぐる研究書である。

甘い、魅惑的な題名とは裏腹に、

そのイメージの源泉を探った硬派な内容である。

立身出世を夢見て上京し、刻苦勉励する明治の青年が

強力な上昇志向のイデオロギーに縛られていたがゆえに

その潜在意識がミッション・ガールという

ファム・ファタルを産んだという記述は興味深い。
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