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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
異才7年ぶりの新作,
By t.h (新潟県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ミッションスクール (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
異才田中哲弥7年ぶりの新刊は学園を舞台にした連作短篇集。連作といっても『やみなべの陰謀』ほど緊密につながっておらず、ミッション系の学園であることがほぼ唯一の共通点。本作品集の個人的ベストは第二話「ポルターガイスト」。登場人物が自らの恥を無意識に叫ぶとともに、回りが破壊され続けるというあほとしか言いようのない展開が続く、不条理そのものの怪作。 また、最も凄みを感じさせるのは第五話「スクーリング・インフェルノ」。贅を尽くした講堂で入学式をしていると学園が沈没を始めた!。地底へ落ちた主人公は、怪力お嬢様女子高生と出会ったことで悪夢のような状況へ巻き込まれることになるというあらすじ。意識の流れを効果的に用いた田中哲弥の超絶文体で、シュールでかつホラー的光景が描かれた作品。 全体的には、これまでのライトノベルレーベルから出た作品と比較すると、エンターテイメント色はやや後退し、不条理色が強く出ており、より大人向けになっている。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
田中哲弥7年ぶりの新作:天才の帰還,
By
レビュー対象商品: ミッションスクール (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
「大久保町シリーズ」「やみなべの陰謀」を発表し、特異な文体とギャグセンスで一部に熱狂的なファンを獲得しながらも長く作家としては仮死状態にあった田中哲弥。その田中哲弥の新作がついについに発売されました。本作「ミッションスクール」は学園を舞台に、スパイ小説・ホラー・ファンタジー・アメコミ・純愛ロマンという5つのジャンルの定型をもちいて書かれた作品集です。そう聞くとバラエティ豊かな作品群を想像するのですが、実はどの話も「よーこんなくだらないアイデアで小説書くよなー」といった種類の発想をもとに、説明するのも馬鹿馬鹿しいストーリーが展開するという点では同じです。 あえてジャンル分けするなら奇想というか不条理というか、とにかくまともな意味でのストーリーは存在しません。それではわけがわからなくて読むのが苦痛かというとそんな心配はありません。むしろわけがわからないのにぐいぐい読めてしまう点に田中哲弥の天才はあるわけで。 とにかく文体がすばらしい。軽くてコミカルであると同時に強烈な中毒性のある文章はまさしく天才のなせる業。そして書き下ろし最終話「スクーリング・インフェルノ」が示すように、お笑いの裏側に潜む不気味さもたまりません。「笑いと恐怖は紙一重」とはよく言われますが、田中哲弥はその言葉を体現する作家で、実際ホラー短編の分野でも独特の味わいで存在感を示しています。 まさか読めるとは思っていなかった天才の新作に驚喜しつつ、過去の作品の復刊および次回作への期待も高まります。お願いだから小説書いてくれ田中哲弥。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
待望の新刊!!,
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レビュー対象商品: ミッションスクール (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
『大久保町』シリーズの田中哲弥氏の新刊!『やみなべ』が復刊になって喜んだら、新刊が出たよ〜。みなの衆、喜んでくれい! 『ミッション・スクール』では、アメコミだのホラーだの、さまざまなジャンル小説に田中哲弥が挑んだ!という惹句だったのだが、これはもう「田中哲弥」という一ジャンルになっちゃってるので、いまさらホラーだ何だといわれても、という感じ。こんな小説、他の誰にも書けませんて。 とにかく笑いたい人は読むべし。 (足のきれいな女の子は健在)
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