大人向けのビターな味わいのメルヘンの続巻。
この2巻で完結です。
日常の中の小さな奇跡。見逃してしまいそうな不思議。
不条理。魔法。この世は不思議でわからないことだらけ。
甘いことばかりじゃない。でもそういう事もすべて含めて
この世界は素敵に満ちている。
そんな風に思える読後感でした。
シトラス公国の住人は魔法をあまりありがたがりません。
そして魔女ポピーシードも魔法を嫌っているかのように
見えます。それはきっと、この世界にはもうすでに
魔法と奇跡がいっぱいだからなのかもしれません。
本物の魔法を使わなくても、小さな奇跡や、
不思議で素敵な出来事は常に起こっているのです。
ラストで主人公のポピーシードの過去が
ほんの少しだけ明かされます。
でも、ほとんどのことが何もわからないままで
終わってしまいます。全てがわかってしまったら
逆に面白くないのかもしれません。
この世は不思議と謎と神秘に満ちあふれている。
だからこそ美しい。魔女がいてもいなくても、
この世界はすでに魔法と奇跡に満ちているのだ。
そんなメッセージをこの作品から感じました。
まだいくらでも続けられそうな話であるだけに
ここで終わってしまってちょっと残念です。
またどこかでこの世界に触れてみたい・・・!
続編を描いて欲しい。そんな気持ちでいっぱいです。