ユーミンが二十歳の時の記念碑として今も燦然と輝く『ミスリム』って本当にいいですね。多分ユーミンの全アルバムの中でもトップに位置するのではないでしょうか。秀作ぞろいです。
『ひこうき雲』に続く1974年10月に発売された2ndアルバムですが、ユーミンの音楽世界を確立したアルバムだといえるでしょう。
「海を見ていた午後」の前奏からして泣けてきます。内省的ですが、才能の煌きがどのフレーズの中にも感じられる名曲ですね。
♪ソーダ水の中を 貨物船がとおる 小さなアワも 恋のように消えていった♪
二十歳のユーミンの才能たるや恐るべし、です。 "山手のドルフィン"を一躍有名にした作品でもあります。
「私のフランソワーズ」は、“クイーン・オブ・アンニュイ”と呼ばれたフランソワーズ・アルディへのリスペクトに満ちた曲です。「ひこうき雲」と同様、静かに始まり、徐々に気持ちの高ぶりと合わせて同じフレーズを繰り返しながら歌い上げる名曲ですね。
長崎県五島列島の小島の高校に女子生徒の願いをかなえて校歌として贈った「瞳を閉じて」や、宮崎駿の『魔女の宅急便』のエンディングに使われた「やさしさに包まれたなら」なども大好きです。
発売以来30年以上経ちましたが、今聴いても新鮮で、繊細な感性の輝きが全く色あせないのには驚くばかりです。若い方に聴いていただきたいアルバムです。