この作品に通底しているテーマは"断絶"です。
親と子、友人同士、教師と生徒、社会と個人、そして男と女・・。
決して交わることのない不協和音が激しく加速していく様が、この巻には綴られています。
自らの"死"を目前にした時、初めて何が自分と繋がっていたのか、その"絆"を手繰り寄せようとする子供たち。
「こっちを向いてよ」と訴える悲痛な声にならない叫びが、激しく読む者を揺さぶります。
このリアルな感情は決してフィクションではない、と思う。
春花が父親の転勤に従順に付いて行ったのは、妹のしょーちゃんが小さいながら激しいイジメにあっていたから、その地を離れるために。
春花が新しい土地で激しいイジメにあい、それでもそれを家族に隠し続けていたのは、しょーちゃんが同じ状況でずっと耐えていたのを知っているから。
そんなことが明かされる第0話です。
・・・涙が出ます。