イギリスのベテラン女流作家オールドフィールドがペン・ネームを使って書いた異世界推理ファンタジー・シリーズ第1作。本書の構成は最近流行りの「マジック・ツリーハウス」や「フェアリーレルム」と同じで、主人公達がふしぎな異世界へ旅立って事件に遭遇し最後に元の世界へ帰って来るパターンの一話完結の読み切り物語です。
なかよし3人組の女の子、ケイトリン、ミーガン、ローレンはそれぞれの愛犬ぬいぐるみのヨークシャーテリアのデイジー、黒いラブラドールのディラン、茶色の雑種バスターと一緒にパピー(子犬)クラブを結成します。ケイトリンは両親が犬を飼うのを許してくれないのでぬいぐるみで我慢していますが、他の二人は両親の許しを得てアニマル・シェルターから飼い主のいない2匹の子犬を引き取った所でした。3人が自分達にバッジを犬達の為に骨の形の金のメダルを作って3匹の首にかけると・・・・。
3人とも不意にくらくらと目まいがしたと思ったら地面から足が離れて・・・・気がつくとそこは異世界スルース(探偵)・シティで、何と他の2匹と一緒にぬいぐるみのデイジーが生きているのでした。このシリーズは活きが良くて3人と3匹がふしぎな国に到着すると同時にいきなり怪しげな事件に巻き込まれてしまいます。今回は「町一番のお金持ちの子犬が誘拐されたよ!」と知らせる新聞売りのおじさんの声でした。億万長者のジェローム氏のひとり娘10才のメイ・ブロッサムのお気に入り、ヨークシャーテリアのピーチが何者かに誘拐された事件の謎に3人と3匹が一生懸命力を合わせて挑みます。子犬達は鋭い嗅覚を働かせ何と前足でエレベーターのボタンを押す荒業も披露しますし、今回冷静でしっかり物のミーガンがお手柄の閃きで謎を解く推理が鮮やかです。このシリーズは100頁少々で困っている人たちを助けて幸せに導いてあげる気分爽快に気晴らしが出来る読み物なので次回作も楽しみです。