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ミステリ・オペラ (上) (ハヤカワ文庫 JA (811))
 
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ミステリ・オペラ (上) (ハヤカワ文庫 JA (811)) [文庫]

山田 正紀
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

平成元年東京。編集者の萩原祐介はビルの屋上から投身、しばらく空中を浮遊してから墜落死した。昭和13年満州。建国神廟の奉納オペラ『魔笛』を撮影すべく「宿命城」へ向かう善知鳥良一らの一団は、行く先々で“探偵小説”もどきの奇怪な殺人事件に遭遇する。そして祐介の妻・桐子は亡き夫を求めて、50年の歳月を隔てた時空を行き来することに…“検閲図書館”黙忌一郎が快刀乱麻を断つ第55回日本推理作家協会賞受賞作。第2回本格ミステリ大賞受賞。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山田 正紀
1950年生まれ。明治大学政経学部経済学科卒。74年、SFマガジン誌上に『神狩り』を発表して作家デビュー、同年の星雲賞を受賞する。以後、『弥勒戦争』『宝石泥棒』(星雲賞受賞)といったSF作品をはじめ、冒険小説やミステリなど、幅の広い作品を精力的に発表し続けている。82年『最後の敵』で第3回日本SF大賞を受賞。『ミステリ・オペラ―宿命城殺人事件』で、第55回日本推理作家協会賞受賞。第2回本格ミステリ大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 602ページ
  • 出版社: 早川書房 (2005/8/25)
  • ISBN-10: 415030811X
  • ISBN-13: 978-4150308117
  • 発売日: 2005/8/25
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By keyta
形式:文庫
歴史小説じゃないので、探偵小説の時点でフィクションになると思う。
探偵小説でしか語れぬ真実もあるんだぜ、という科白が何とも心憎い。概略を述べると、読む人の楽しみを奪うことにもなりかねませんので、ただ一言『絶対に面白い。是非読んでみて。』としか言えません。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 「本格探偵小説のあらゆるガジェットを投入」して、「完璧な」本格探偵小説が出来上がるのなら良いが、山田正紀の場合は当然そうはいかない。伝記ミステリーと、SFと、推理小説をキメラ的に融合することで出来上がったのは「本格探偵小説のごった煮SFスパイス和え」である。『ドグラ・マグラ』、『Yの悲劇』、『僧正殺人事件』、『黒死館殺人事件』、そして「加賀」警部補、「鬼が貫くとか、鬼の面、とかいふ意味合ひの、変つた名の警部」に加えて、「この世に不可能なことなど何もありません」という台詞など、古今東西の著名な推理小説のタイトルや台詞の引用を散りばめつつ物語は展開する。犯罪状況を構成するトリックは、文脈抜きに語ったならばあきれられること必至の、殆どが「掟破り」かあるいは「反則」すれすれであるのだが、しかしそれが物語の中では不思議に存在感を保つ。と言うのも物語全体が既に十分破天荒であるからだ。ジャンルを超越し、もはや「物語」とでも言うしかないストーリーが、昭和13年と平成元年の二つの時空において同時に進行する。そして「平行宇宙」論が時空の間隙を結ぶ。いまではその存在の可能性が当たり前のように語られる「平行宇宙」(または「分岐宇宙」)については、実は実在と認識の混同という致命的な欠陥が存在し、その点においてこの理論は成立しえないどころか根本において誤っていると思われるのだが、それはまた別の話である。ともかくも分裂した時空が重ね合わされるラストシーンは、一枚の風景画のように鮮やかである。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By body
形式:文庫
歴史に対する意識が貧弱過ぎる。ハッタリ的な道具立てを取り除いて虚心に眺めてみると、この作者は、いわゆる進歩的歴史観から、一歩も踏み出していないのが解る。推理小説としても、夢野久作あたりから松本清張、京極夏彦ぐらいまでの作家の技法を取り込んでいるのだけれど、逆にそれらを越えるところがなく、ただ無駄に長いだけの劣化コピーという印象。
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