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ミステリの書き方
 
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ミステリの書き方 (単行本)

H.R.F.キーティング (著), H.R.F. Keating (著), 長野 きよみ (翻訳)
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   一口に小説といっても、いわゆる純文学と娯楽小説では創作上の心構えもテクニックもかなり異なっている。『ミステリの書き方』は後者に関する小説の基本と定石をきちんと網羅した古典的な指南書といえるだろう。翻訳書として刊行されたのは10年以上前だが、いまだにこの分野では他の追随を許さないほど行き届いた内容だ。

   読者に言いたいことを伝える「文学」の作者とは異なり、ミステリーの作者は「読者の興味を引きつけて離さない」ことが大切であると、イギリスのミステリー作家である著者キーティングは言いきる。一般には純文学のほうが高尚と思われがちだ。だが著者が冒頭で述べているように、「苦労の絶えないこの世の中に、あくまでもおもしろいエンターテインメントを供給することは、なかなか立派な仕事」なのだ。

   エンターテイメントの創作には、職人的なテクニックがものを言う。キーティングは、自分や他の作家の例を豊富に挙げながら、読者を引きつける技術を惜しげなく披露する。主人公の描写のしかた、名前のつけ方、プロットの作り方、章立てのしかた、最初の1行の書き方など、役に立つコツがちりばめられている。

   さらにミステリーに必要な要素(探偵、容疑者、手がかり、殺人など)、ミステリのパターン(ストーリーの形式から、ヒーローのタイプ、ユーモア、恋愛、歴史をプラスしたバリエーション)を巧みに整理しつつ、わかりやすく解説しており、欧米ミステリーの歴史と広がりを概観するうえでも貴重なガイドブックだ。作家志望者はもちろん、翻訳ミステリ愛好家にも一読をすすめたい。(栗原紀子)



内容(「BOOK」データベースより)

本書は、作家として評論家として豊富な経験を有する作者が、ミステリ作家を志す人々のために書いたミステリー創作作法である。犯罪の謎解きを主体とした古典的探偵小説(クリスティーなど)を基本として、現代のさまざまな形式のミステリの書き方を述べている。

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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 体系だったミステリ史, 2002/8/26
目からウロコが落ちるほどではありませんでした。
どちらかと言うと,体系的なミステリ史が主体のような感じがします。
そのなかで,自分の参考になるところを取り入れれば良いと思いますが,私は読み込むのに苦労しました。

全体としては,体系だった評価の上で,手法についての論評を展開しているので,広く浅くになっています。手法的には面白いアイデアが見つかるかもしれません。

追記:情報が多く体系だって整理されているので、既にミステリを書き始めていて、行き詰まってしまっている方には、解決するためのヒントを多く提供してくれると思います。

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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 すべての疑問に答えるわけではないが良い本。, 2005/1/21
 他の多くの書物と同じように包括的でこうするといい、アドバイス的な内容が半分を占める。ただし、多くの小説形態の話は、ミステリの中でも種々の参考には成る人は成るし、手掛かりの記述は珍しく、読者への文章記述での騙し方が書いてるのは非常に高い評価を与えることができる。その他、細かい要素について語られているので(探偵者、脇役者)、このような点において非常に困っている読者においては価値はある書物だと思う。
ただ、もっと必要なところだけ書き出して圧縮し、文庫等の値段になるならば、他の第一級の素晴らしい書物(ミステリではないが)を超えることが可能である価値があると私は言いたい。
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