25年前、11歳だったショーン、ジミー、デイヴは、遊び友だちでいながらも、互いに住む世界が違うことを感じていた。3人が路上でケンカしはじめたとき、ちぐはぐな友情を完全に終わらせ、かつまた生涯にわたって彼らを縛り続けることになる事件が起きる。警官を装った2人組の男が、ショーンと殴り合っていたデイヴを車で連れ去ったのだ。4日後、デイヴは自力で脱出を遂げ、帰還する。しかし、人々はデイヴを好奇の目でさげすみながら避けるようになる。デイヴは男たちに何をされたのか。大人たちは口を閉ざし、物語もそれを描写しない。
25年が経ち、不幸な運命が再び3人を出会わせる。ジミーの最愛の娘、ケイティが惨殺されたのだ。警察官となったショーンがこの事件の担当になった。そしてケイティが最後に寄った店にはデイヴがいた。
登場人物のそれぞれの視点で語られる物語が真相を先送りにし、最後まで緊張の糸は緩まない。それにしてもこの読後感はなんであろう。静かにぬめるように流れるミスティック・リバーが、心の闇によどみを作って離れない。忘れられない1冊。(木村朗子) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
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24 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
哀しみと痛み、暗い思い出の流れる川,
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レビュー対象商品: Mystic River (マスマーケット)
一人は子供の頃の心の傷を抱え、一人は現在の生活に至るまでに暗い過去を持ち、そしてもう一人は現在の生活に穴が空いている。3人は子供の頃の遊び仲間だったが、中年にさしかかろうという時期に新たに起きた事件によって再びお互いの人生に影響を与えていく。カテゴリーとしてはミステリー・サスペンスに入るのでしょうが、謎解きとスピード感を追求するようなものではなく、トマス・クックを思わせるような情緒的な描写が印象的な作品で、また読み終わった後しばし感慨にふけることができます。その分、ストーリーの割にはページ数が多く、中盤展開のないままちょっとだれてしまうのが残念。 でも、人生の哀しみとか、それを乗り越えていくことについて考えたい人にはお勧めです。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
じわじわと余韻に浸れる傑作です。,
By フォックス (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) (文庫)
私立探偵パトリックとその相棒アンジーを主人公にしたルヘインのお馴染みのシリーズではないルヘインの小説に 期待と不安を抱きつつ、映画化の話題にもついて行きたいので ショーン・ペンのカッコイイ表紙の文庫本を読みました。 何もなければ、いつもと同じだった日常が こういう人物像に対する姿勢が、映画化したいと思わせる作品に
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
まちがいなくデニス・ルヘインの代表作だ,
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レビュー対象商品: ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫) (文庫)
下町で少年時代を過ごしたショーン、ジミー、デイブ。デイブがニセ警官に誘拐された瞬間、3人の少年時代は終わりを告げた・・・。25年後。ショーンは州警察の刑事に、ジミーは冷酷冷徹な強盗団のボス的存在になっていた。そしてある日、ジミーの娘が惨殺される。その夜、血だらけで帰宅したデイブ、事件を担当することになったショーン。 集合住宅が密集する下町の濃密な匂いを背景に、少年時代の苦い思い出、その後の25年間の人生を背負ってきた主人公たちを重厚で哀愁に満ちた筆致で描く傑作。 どの作品にも定評のあるデニス・ルヘインだが、間違いなく本書が代表作だろう。 クリント・イーストウッド監督で映画化された。
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