実はいままでハリウッド映画の撮影現場を2度目撃した事がある。
ひとつは、GWにたまたま観光で訪れていたラスヴェガスで、「マーズ・アタック」の撮影隊に遭遇し、ジャック・ニコルソン&ティム・バートンの姿を見た事。
(蛇足だが、バートンとはその後、シーザーズ・パレス内のレストランでリサ・マリーと一緒だった場で再び出くわし、ありったけの勇気を振り絞って声を掛け、少し話をさせてもらった。)
もうひとつが、名古屋で長期ロケを張っていた今作のナゴヤ球場での撮影にエキストラとして参加した事だ。
マウンドとホームベースの中間当たりの三塁側に移動用大型カメラとクレーンを据え、2万を超えるエキストラを集め、白熱したクライマックスシーンを始め、劇中での試合のシーンの数々を数時間掛けて撮った。
監督のフレッド・スケピシは、ホームベース後方を慌ただしく動き回りながら演出を行う。俳優たちを実戦形式で守らせ、本当に主演のトム・セレック自身がバッターボックスに立ち、生きた球を打ち返す。
演出プランの状況説明をしてくれる女性が、「このシーンは主人公がホームラン性の大ファールを打つシーンです」とか、「主人公が死球を受け、マウンドに向かい両軍入り乱れての大乱闘になるシーンを撮ります」とかマイクで解説しながら、皆さん、残念がって下さい、ブーイングして下さいとか監督の指示を通訳し、我々が応える。
セレックはユニフォーム姿はサマになっているものの、ホームラン性らしい当たりを中々飛ばせず、こちらもリアクションの出し方が大変だった事が思い出される。
以上、作品レビューとはほど遠い事を書いてしまったが、エキストラを多数使ったハリウッド映画の撮影風景が、意外にもアットホーム的で作品のムードに合っていたので敢えて紹介させて頂いた。
(因みに、我々エキストラに支払われた“ギャラ”は、映画特製のキー・ホルダーだった。)
映画自体は、力の衰えた往年のスター選手が、遠い異郷の中日ドラゴンズにトレードされ、公私共にカルチャー・ギャップを感じながらも、次第にそれを受け入れ、チーム優勝に向けて頑張ると言う定番のお話を描いたハートフル・コメディ。
LAと姉妹都市である事から名古屋での長期ロケが実現した企画。気楽に見れるし、星野仙一監督みたいな高倉健さんも登場する。
名古屋人、ドラゴンズ・ファンには、特に必見と言っておきたい(笑)。よって、★は大甘の4つ。