お人形のような可愛らしいモデルと、他では見られない着物コーディネートが目を惹きます。
製作手順を丁寧にカラー写真で追っているので、おそらく作成中に戸惑うことなく完成させられるのではないでしょうか。
気になった点は以下の3点。
・独自の型紙
いろいろ工夫を凝らした専用の型紙のようなので、本式の和裁の入門としては不向き。
こうした作り方は賛否両論あるとは思いますが、本を買う前に自分はどちらなのか確認しておいた方がいいでしょう。
・自分サイズと言われても
型紙にM/Lサイズなどがある訳ではなく、ワンサイズ(M)の型紙を部分的に自分サイズでいじって使え、ということのようですが、修正の仕方もさらっと言葉で説明してあるだけ。Mサイズに近い体型の人がちょこっと直すには問題ないかもしれませんが…独自の型紙の上にこれでは、調整ができるのはそもそも和裁の知識がある人では?
自分のサイズの測り方も書いてないし、肝心なところで突き放してくれているように感じます。
・袖丈が60cm。
成人女性の着物の一般的な袖丈は49cm前後。市販の長襦袢もそれに合わせた丈になっており、この本の着物には合わせられません。普段アンティーク着物をよく着る人ならこういう事にも慣れているでしょうが、着物初心者はびっくりするかも。
この本には襦袢をどうするか、とか襦袢の作り方などは載っていないので、自分で考えるか調べるかしないといけないみたいです。せめてうそつき襦袢の袖の作り方だけでも紹介してくれるか、型紙に49cmの位置で線を1本引いておいてくれれば親切だったのに。
付け帯の作り方なども載っていて、着物の形のコスプレ衣装を作りたい場合にはこれ1冊で済むので便利かもしれません。