黒夢の再始動初となるシングル。2曲入りの通常盤を購入してのレヴュー。
タイトルを聞いてインディーズアルバム「亡骸を・・・」に収録されてる「MISERY」を思い出したのは僕だけだろうか。何か意味を含ませてるのかと疑ってしまったほど。
まず、同レビューで「SADS/ソロと一緒」などと評価してる方がいらっしゃるようだが、タイトル曲のベースラインをちゃんと聴いたのだろうか。10数年前と何ら変わりない、人時ならではの動きのあるベースラインを。
清春のソロで出した黒夢のカヴァーアルバムが個人的に懐かしくも残念な感じでまとまってしまっていたのは、やはりベースの躍動感、荒さが無いからだと思っている。
「中絶」から経て「Cruel」まで尖り続けた3人体制のヴィジュアル系時代(最初の4人体制は除く)、清春のメロディラインと独自のポップセンスが光った「feminism」「FAKE STAR」時代、そして真にロックに目覚め、90年代爆発的なヒットとなった後期、そして解散まで、いずれの時代もボトムの太い人時のベースが楽曲の支えになっていた事は間違いない。
いくら楽曲のコード進行、ギターリフ、メロディがSADS/ソロと被ろうとも、黒夢が支持された理由は清春という人間独自のセンスと、人時のベースなのだと僕は思っている。
今回のシングルは間違いなく「黒夢」だ。売り方を除いては。
今回のリリースで、改めて黒夢の過去作品を聞き返している人も多いだろうし、実際僕もその一人。
十数年前とは音楽を聴く環境も感情も違うのは当然として、CDという媒体の中に刻まれてる彼らの音楽は未だに色褪せてはいない。どの時代もサウンドは違えどロックだったんだと思う。
そして復活した今、清春独特のメロディラインと「少年」を彷彿とさせるアコースティックギターとドラムス、そこに絡む人時のベースラインが、確かにここに聞こえている。それが何よりも嬉しい。
今後の活動で期待したいのは、もちろんライブだったりリリースだったりするのだが、今は理由がどうであれ、黒夢の新しいサウンドが聴ける事を純粋に喜びたいと思う。楽曲と音質のクオリティは言わずもかな。爆音で楽しもう。