ミクロ経済学をゲーム理論の視点から記述した他に類を見ない良書である。公務員試験を念頭に置いた多くのミクロ経済学の本とは異なり、「知識の詰め込みではなく、真の思考能力の向上」という目標の下、「差別化」がなされている。もちろん、公務員試験受験者に役に立たない訳ではない。「思考能力」さえ身につけておけば、お釣りが来るでしょう。この本は大学の学部向けテキストとして書かれているが、読み方によっては、高校生から社会人まで、幅広い層が満足できるテキストに仕上がっている。例えば、「裁量とルール、どちらに基づいて行政運営はなされるべきか。」「コンビニはなぜ値引きせずに商品を捨てるのか。」「どうして談合は存在し続けるのか。」「談合の経済効果は?」などを理論的に分析する!とどうなるか、という問題に興味をお持ちになったあなた、ぜひ、この本をお読み下さい。