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ミカドの淑女(おんな) (新潮文庫)
 
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ミカドの淑女(おんな) (新潮文庫) [文庫]

林 真理子
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

その女の名は下田歌子。女官として宮廷に出仕するや、その才気によって皇后の寵愛を一身に集め、ついには華族子女憧れの的、学習院女学部長となった女。ところが平民新聞で、色恋沙汰を暴露する連載記事が始まり、突然の醜聞に襲われる。ここに登場するのは、伊藤博文、乃木希典、そして明治天皇…。明治の異様な宮廷風俗を描きつつ、その奇怪なスキャンダルの真相を暴く異色の長編。

登録情報

  • 文庫: 281ページ
  • 出版社: 新潮社 (1993/07)
  • ISBN-10: 4101191131
  • ISBN-13: 978-4101191133
  • 発売日: 1993/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By umico
形式:文庫
林真理子さんは若い頃、好きでしたが、何となく最近は女性週刊紙ネタのようなゴシップな内容ばかりで読んでいませんでした。
が、たまたま古本市で入手した本でしたが、歴史モノはほとんど読んだことのない私にも楽しめました。

明治という時代を生きた一人の女性、下田歌子。その彼女を取り巻く男や女たちの人間模様が、彼女のゴシップ記事を中心に描かれています。
天皇を取り巻く環境、人、明治という時代の軍人、女性…ものの考え方といいますか、明治という時代が伝わってきました。

歴史に興味の無い私にも楽しめたので、歴史のお好きな方にはもっと楽しめるのではないでしょうか?
今までの林真理子さんのイメージが変わりました。本当に本を書く力のある、才能のある作家だと改めて感じました。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ananのエッセイでおなじみの林さんとはまた別の林さんが感じられる本です。
「林真理子」というイメージで読まなかった方がいらっしゃったら、
ぜひ読んで頂きたいです。
明治の宮中・政界の様子が見事に描かれています。
こういう「下田歌子」は、林さんにしか書けなかったと思います。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By opqrstu
形式:単行本
林真理子といえば、毒舌?ずいぶん昔になるがアグネス・チャンとのジェンダー論争?
はたまた、いい男好きのしたり顔作家?
と、私的にはほとんど、いいイメージがなかった作家。いや、全くなかった作家。
しかし、文学少女だった本屋の娘は、伊達に文学少女でも本屋の娘でもなかった。
物を書くために生まれてきた飛び切りの才女であったことを、
いやがおうにも認めざるを得ない1冊に、私は出会ってしまったのである。

明治に活躍した女性「下田歌子」の人と形を、林的視点で徹底的に描いて見せたこの1冊は、
歴史小説として圧巻だ。
とかくベールに隠されてきたミカド、華族、士族の生活とその哀れみさえも描写し、
この時代に生きた下田歌子の特異さをゆらゆらと炙りだすことに成功している。
また、平民新聞の連載に暴かれた彼女の野心を、あらゆる角度から色付けして見せたところも見事だろう。
林の小説と現実の平民新聞の抜粋を、交互に配した展開も迫力ある流れを作っている。
安っぽいインクの匂いが漂ってきそうな胡散臭い連載が、林の手にかかると、
ふくらみを帯び、一つの世界を生み出すのだから、天晴れというしかない出来といえるだろう。

読後に、ついつい林の文章に出会いたくなって、新刊を購入してしまった。
林ワールドに足を踏み入れるには最適な1冊だったのかもしれない。
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