音の伸びと処理の丁寧さが抜群。全体的に音の長さを保ち、丸みのある音色が目立つ。
それにも関わらずメリハリのついた、非常に感動的な演奏に仕上がっているのは小澤征爾の凄いところ。
ライブ録音特有の、緊張感、熱気、演奏者の思い入れ、すべて伝わってきます。よく聴けば小澤征爾のうなり声も聞こえます。それも邪魔などとは感じることはなく、むしろ気迫が感じられ、さらに感動しました。
マラ9を聞いたことがない方、聞こうと思いつつもなかなか・・・、と思ってらっしゃる方にお勧めします。この録音を聞けば、この曲がいかに感動的で、どれほど美しいかを知ることができます。
第1楽章の最初の盛り上がりで一気に引き込まれ、気がつけば第4楽章で目に涙が溢れているでしょう。
こんなにも美しい音楽があることに心から感謝します。