トランペットのファンファーレにはじまる冒頭から、それまでの様々な要素が急速にまとまるフィナーレまで、一気に聴かせる演奏。すっきり、シャキッ!として、爽快感あふれるマーラーだなあと、清々しい息吹を感じました。第2楽章の最後のほうなど、わけても力強い躍動感に満ちていて、どきどきしたなあ。
若きベネズエラのエース、グスターボ・ドゥダメルの、押さえるべきところは押さえ、力を解き放つところでは存分に解放させる手綱さばきが見事。若いお兄ちゃんだなんて(録音当時、25歳)侮ってはいけません。オーケストラからパワフルな力を引き出す彼の指揮者としての手腕、センスは、素晴らしいものがあるのですから。
シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラの、若々しい活力がいっぱいに漲った演奏もいいですねぇ。マーラーへの余計な思い入れとか一切ない、明快で、シンプルにキメたマーラー。弦楽器群の一体感のある力強い響きは、殊に魅力的です。
2006年2月、カラカスのベネズエラ中央大学、アウラ・マグナ講堂での録音。