1960年のマーラー生誕100年を記念するニューヨークフィルのマーラーチクルスの中でバーンスタインが残した一枚です。
バーンスタインはディミトリ・ミトロプーロス、ブルーノ・ワルターとタクトを分けあい、この4番を担当しました。
彼にはコンセルトヘボウオーケストラとの新盤(グラモフォン)があり、こちらも評価が高いですが、私はこの旧盤に特別な愛着を感じます。
このディスクを聴くと、まさにこのジャケットに描かれた絵のように、天使達が無邪気に感動し、天上を飛び回ようなメルヘンの世界にとても幸せな気持ちになります。
第一楽章の冒頭、鈴の音に導かれ、踊る天使のように登場するフルート。チェロが奏でるむせぶようにロマンチックな第三主題。後の5番シンフォニーを予感させるトランペットによる運命の主題。
第4楽章のレリ・グリストの独唱は清澄でこの上は望めないでしょう。
SACD化で各楽器の分離もよくなり、感動が一層深まりました。