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マーラー〈没後100年総特集〉 (文藝別冊)
 
 

マーラー〈没後100年総特集〉 (文藝別冊) [ムック]


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商品の説明

内容紹介

映画公開が近づき、昨年生誕150年、今年没後100年を迎えた交響曲の魔術師マーラーの総特集。全交響曲、歌曲を徹底鑑賞の他、インタヴュー、対談、エッセイと多方面からスポットを当てる。

登録情報

  • ムック: 224ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2011/4/21)
  • ISBN-10: 4309977502
  • ISBN-13: 978-4309977508
  • 発売日: 2011/4/21
  • 商品の寸法: 20.8 x 14.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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目次を開いたときに引き起こされた既視感に一瞬混乱させられた。わが国前世紀末のいわゆるマーラー・ブームの始まった頃出版された,青土社「音楽の手帖」シリーズのマーラー篇(1980)に目次のレイアウトが酷似しており,一部執筆者まで共通しているのである。同書は,その後多く出版された同種の物の中でも有用な情報が比較的多く,今日改めて読んでみても教えられる部分がある。この本は,同書の良さを現代に再現しようとしたかのようだ。ページ数の制約もあり,決して凌駕はしていないものの,楽しめる読み物になっていると思う。

吉田秀和,柴田南雄,村井翔,長木誠司,岡田暁生といった,著名執筆者のエッセイが並び,渡辺和彦,伊藤乾,小沼純一,松木篤也などの顔ぶれの曲目解説,ディスク紹介も一部テンションの低い執筆者(上記以外の誰か)を除きそれぞれに読ませる。なんと言っても面白いのは,片山杜秀のインタビューで,私はモーリス・アブラヴァネルのマーラー演奏についての良い評価を初めて読んだ気がする。関連作曲家としてブルックナーにも話が及ぶが,その音楽とミニマル・ミュージックとの関連,その例証としてそれ系指揮者のD.R.デイヴィスが交響曲全集を録音したことの指摘なども,目からウロコであった。

逆に面白くないのが,『音楽の手帖』と『マーラー事典』(1989)から再録された二つの対談だ。両者とも,さほどマーラーに関心があると思えない著名人が,もっともらしい話を馴れ合いで垂れ流すばかりでイラっと来る。かつての「マーラー・ブーム」と後を追って流行した「ポスト・モダン・ブーム」の,表層的で軽薄な面を暴露するための再録,と見るのはうがち過ぎではあろうが・・・。
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