マーベリック企業とは、型破りな、一匹狼的な、独自な発想で
スケールの大きな挑戦に挑む企業、組織ということらしい。
ところで本書で圧巻なのは、その事例の組織、企業、コミュニティの
豊富さと、取材の丹念さ。とにかく、詳細な事実をこれでもか
というほど積み上げて、テーマを整理していく手法ははパワフルです。
競争戦略、イノベーション、顧客関係構築、人材革命、そして仕事の再構築
というような整理をしていますが、何度も登場するのが、オープンソース
ムーブメントのメタファー。これからは、人材もイノベーションも
組織内ではなく、ネットワークをいかに活用できるか、が、独創性と
あいまって、重要になると何度も説いています。
シルク・ド・ソレイユ、リナックス、グーグルなどは、何回となく
登場するのは当然として、ネット以前の企業、金融・サービス・製造など
も、ネットだけでなく、新しくよみがえって差別化を推進した、
新生ブリック・アンド・モルタル企業として21世紀にイノベーションを
巻き起こしていることがよくわかります。
とにもかくにも、ネット世界で人、モノ、情報を活かし、組織とは?
競争とは?利益とは?など多岐にわたる影響を、細部の描写を徹底して
描いた、まさに今読むべきビジネス書です。
巻末の付録も充実して、誠意ある書になっています。