西村京太郎「悪逆の季節」に続き、3DO版からのリメイク作品。
リメイク版「悪逆の季節」同様、今作も登場人物が全員シルエットになっており、名前も美扇、華扇、陽扇、麗扇、幽扇と似たものが多いので、最初のうちは誰が誰だか混乱する。「サスペンスドラマ」として割り切って実写を使っていたオリジナルの方がはるかに真っ当な作りだった。
内容は日本舞踊の一門の後継者争いに絡む殺人事件で、この手のサスペンスにありがちなパターンで、何の捻りも深みも無いシナリオ。二時間サスペンスとしてもベタベタだが、謎解きミステリーとしても突っ込み所が満載。密室殺人の証拠入手のご都合主義や、アリバイ作りのあまりのお粗末さには笑ってしまった。ボリュームも少なくクリアまで3時間も掛からない。
山荘内をお粗末な3D視点で探索させられるシーンが出てくるが(PS1レベルのグラフィック)、これも何のためにあるのか意味が分からない。各登場人物の部屋を見つけるだけのものに無駄に手間を掛けさせられる。なぜ、ここだけ選択式じゃないのか?
「悪逆の季節」に比べれば探索に回数制限が無く、いつでも自室でセーブが出来るので遊びやすくはなっているが、そんなものはAVGとしてあって当然のもの(特に携帯機では)。「悪逆の季節」がヒド過ぎるだけ。
とにかく古い作品のリメイクとは言え、シナリオがベタでミステリーAVGとしてもお粗末な出来。