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マーブル・アーチの風 (プラチナ・ファンタジイ)
 
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マーブル・アーチの風 (プラチナ・ファンタジイ) [単行本]

コニー・ウィリス , 松尾たいこ , 大森望
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,100 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

SF界の女王の円熟した魅力が堪能できる
傑作5篇を厳選した日本オリジナル短篇集。
毎年恒例の大会(カンファレンス)に参加するため、20年ぶりにロンドンを訪れたトムとキャスの夫妻。ロンドン地下鉄道をこよなく愛するトムは、旧友との再会を楽しみに地下鉄で大会会場へと向かうが、駅の構内で突然の爆風に襲われる。爆弾テロか毒ガスかと瞬間的に思うが、風は一瞬にしてやんでしまう。どうやら周囲の誰もこの風を感じなかったらしい。ようやく到着した会場では、病気や離婚といった話題ばかりを友人たちが口にしているのを耳にする。そして、ホテルに帰るため、地下鉄に戻ったトムは、ふたたび暴力的な“風”に見舞われるのだった。20年前と明らかになにかが変わってしまったロンドンで、トムは“風”の謎を追って地下鉄を巡る……。やがて誰にでも訪れる人生のその時を、迫真の筆致で描いた表題作(ヒューゴー賞受賞)。
ベヴァリーヒルズのセレブを相手に、いんちきチャネリングで荒稼ぎする女霊媒師に、ある人物の霊が憑依する。その人物とは、オカルト詐欺やニセ科学を批判しつづけた実在のジャーナリスト、H・L・メンケンその人だった……。サイキック商売を題材に描く傑作ユーモア中篇「インサイダー疑惑」(ヒューゴー賞受賞)。
クリスマスが近づくなか、街では少しだけおかしなこと(みんなが動く歩道の片側をきちんと空けて立つ、帽子をかぶる人が急に増えた)が起こり始める……。侵略SFコメディ「ニュースレター」(ローカス賞受賞)。
ユーモア、コメディからシリアス短篇まで、SF界を代表する小説の達人の傑作5篇を厳選。物語を読む愉しみにあふれた日本オリジナル作品集。

内容(「BOOK」データベースより)

毎年恒例の大会(カンファレンス)に参加するため、20年ぶりにロンドンを訪れたトムとキャスの夫妻。ロンドン地下鉄道をこよなく愛するトムは、旧友との再会を楽しみに地下鉄で大会会場へと向かうが、駅の構内で突然の爆風に襲われる。爆弾テロか毒ガスかと瞬間的に思うが、風は一瞬にしてやんでしまう。どうやら周囲の誰もこの風を感じなかったらしい。ようやく到着した会場では、病気や離婚といった話題ばかりを友人たちが口にしているのを耳にする。そして、ホテルに帰るため、地下鉄に戻ったトムは、ふたたび暴力的な“風”に見舞われるのだった。20年前と明らかになにかが変わってしまったロンドンで、トムは“風”の謎を追って地下鉄を巡る…。やがて誰にでも訪れる人生のその時を、迫真の筆致で描いた表題作(ヒューゴー賞受賞)。ベヴァリーヒルズのセレブを相手に、いんちきチャネリングで荒稼ぎする女霊媒師に、ある人物の霊が憑依する。その人物とは、オカルト詐欺やニセ科学を批判しつづけた実在のジャーナリスト、H・L・メンケンその人だった…。サイキック商売を題材に描く傑作ユーモア中篇「インサイダー疑惑」(ヒューゴー賞受賞)。クリスマスが近づくなか、街では少しだけおかしなこと(みんなが動く歩道の片側をきちんと空けて立つ、帽子をかぶる人が急に増えた)が起こり始める…。侵略SFコメディ「ニュースレター」(ローカス賞受賞)。ユーモア、コメディからシリアス短篇まで、SF界を代表する小説の達人の傑作5篇を厳選。物語を読む愉しみにあふれた日本オリジナル作品集。

登録情報

  • 単行本: 368ページ
  • 出版社: 早川書房 (2008/9/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 415208958X
  • ISBN-13: 978-4152089588
  • 発売日: 2008/9/25
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
装丁がとても可愛らしいハッピーな短篇集。
表題作、「マーブル・アーチの風」は、TUBEマップ片手にロンドンを歩いたことのある方にお薦め。
「白亜紀後期にて」「ニュースレター」のテンポの良さはコニー・ウィリスの名人芸。
「インサイダー疑惑」は、入れ子構造の具沢山。訳者・大森望氏のあとがき(後で読むこと)が大変役に立ちました。
クリスマスを題材にした近未来ラブ・コメディ「ひいらぎ飾ろう@クリスマス」は、必ず映画『眺めのいい部屋』を観てから読むこと。これぜったい。
全体にラブコメディが多く、とても読みやすかったです。眺めのいい部屋 完全版 スペシャル・エディション
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
大森ウィリス 2008/12/11
By ぷく
形式:単行本
コニー・ウィリスの短編作品を日本オリジナルで編んだもの。
編・訳は大森望。

ウィリスの小説の特徴として、人の話を聞かない登場人物と、
嫌味を感じない程度のペダントリーが上げられると思うが、
特に短編ではそれが際立っているように感じる。
登場人物も、主要男女を軸に展開されており、
正直なところ物語の区別がつきにくい。
この短編集はウィリス本人ではなく第三者によって編まれているから、
短編作家としてのウィリスについてどう評価したらいいか正直わからなかった。
ただ、ちょっと損をしてるような気がする。
初めてウィリスを読む人がこの本を手に取ったとしたら、
それはもしかしたら、すごーくすごーく損なことかもしれない。
余計な心配かもしれないけど。

ただ、この収録5編のうちのラスト「インサイダー疑惑」には度肝を抜かれた。
そもそもSFとは、ありえない出来事を描く「空想の文学」だ。
その空想の世界と、眉唾物とされるスピリチュアルものを合体させてしまった
この作品、出すところに出したら大議論になるのではないだろうか。
読者の立ち居地も試される作品、短編ながらかなりの手ごたえを感じた。

それから、もうこれはホントに毎回思うのだけど、大森さんの言葉使い、
特に女性言葉は、今回もすこぶる上手い。
翻訳モノも創作も含め、これまで読んできたあらゆる分野の文章で、
大森さんほどの表現力を持ったモノを読んだことがない。
世代や性格も書き分けるこの手腕、今回も冴えまくっている。
ウィリスを大森訳で読めるのは、日本人の特権と言っていいと思う。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
素晴らしい 2008/10/18
形式:単行本
印象深いのは「ニュースレター」だ。これはいわゆる侵略SF物なのだが、そこはウィリス、普通の侵略物にあるまじき意想外の展開になるからおもしろい。過去の侵略物では、「盗まれた街」にせよ「光る眼」にせよ「人形つかい」にせよ異常な事態が静かに進行し、主人公たちが気づいたときには時すでに遅し、という不気味な展開で恐怖を煽っているのだが本書では侵略によって善人が増えていくから話が違ってくる。主人公たちは侵略の事実を認識しながらも、これはこれでいいのではないかなどと考える始末。ゆえに、この作品は侵略物であるにも関わらずコメディとして機能しているのである。この作品と次の「ひいらぎ飾ろう@クリスマス」は、どちらもクリスマス・ストーリーとしても描かれており、その味わいはディズニーのラブコメのような上質のユーモアとときめきが内包されていて、これはこれで素敵な仕上がりだ。本来ぼくは、こういう類の話はあまり読まないのだが、この人だけは別格である。心底か
ら愉しんだ。ここで、ひとつコニー・ウィリス作品の印象を語ってみようと思うのだが、彼女の描く話はSFという体裁のメロドラマだといっていいのではないだろうか。その腕前は、コメディタッチの作品で存分に味わえる。本書の中では上記の二作とラストの「インサイダー疑惑」がそう。どれも本質はメロドラマであって、SF的な解釈はサブ・エフェクトなのである。だから、SFに疎い読者でもすんなり物語りに入っていける。反対にシリアスタッチの作品は、SF効果がより前面に押し出されてくる。本書では表題作がそれに当たる。本書の「マーブル・アーチの風」はロンドン地下鉄道が主な舞台となる。主人公であるトムは妻を伴い、毎年恒例のカンファレンスに参加するためにロンドンを訪れているのだが、地下鉄構内で突然の爆風に見舞われる。火薬の匂いや血の匂いの混じったその強烈な風は、しかし他の人には感じられておらず、どうやら自分だけが感じているようなのだ。いったいこの風はなんなのか?他の地下鉄駅でも同じ目にあったトムは、風の謎を解明すべく懸命に地下鉄を巡っていくのだが、そこには思いもよらない真実が隠されていたのである。
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