2011年2月サンダンス映画祭、その後はアメリカよりも先に欧州各国で上映され好評を博した作品。
10月の北米公開時には折しもNY市で大規模な格差反発デモが巻き起こりあまりのタイムリーさに
脚本を手掛け、また自身が金融界の出身者という監督も驚いたのではないでしょうか。
日本での劇場公開予定はこのレビュー投稿時点で未定ですが、まずは国内DVDが販売されると
いうことで本当に嬉しい限りです。
ケヴィン・スペイシー、ジェレミー・アイアンズ、そして本作の公開直前に自らのセクシャリティに
ついて勇気あるカムアウトを行ったザッカリー・クイント。そのほか、スタンリー・トゥッチ、ポール・ベタニーや
デミ・ムーアなどスクリーンでおなじみな演技派俳優陣に加え、メンタリストのサイモン・ベイカー(スペイシーとは
L.Aコンフィデンシャル以来実に10数年ぶりの共演)、ゴシップガールのペン・バッジリーなど、
映画以外でもテレビドラマで人気・実力を備えた名前を揃えるという豪華なキャスト。
一足先に北米版ブルーレイで鑑賞してみました。硬派かつ精密な人間描写もさることながら、
しっとりとした深夜のNYで高層階から見る夜景と、ほぼ無人と化したトレーディングルームで
煌々と輝いている多数のパソコンディスプレイの対比など大変美しくスマートな映像だと思いました。
もしも金融や経済、あるいはこの映画の舞台となった2008年のディテールに詳しくなくても、
深夜に緊急事態のコールで消灯された職場に呼び出される・・・という経験、ある人ならこの映画の
なんとも言えない緊迫感と閉鎖性、そしてちょっとしたキャンピング感覚(夜の学校お泊りみたいなね)
ってのが解ると思うんですが、そういうゾクゾクっとしたものを肌に感じるような体験ができます。