大変わかり易くて、素晴らしい本でした。
マーケティングの本なので、名の知れた消費財をテーマにマーケティングの要素を分析しているのは、ある意味で当然です。それでも、文章が平易で、かつ内容は深くて、人にわかってもらう文章はこのようにあるべきか、と感心しました。
住宅のマーケティングについて例示して、営業から売り上げノルマを外してお客さんの満足を目指すべき、売り込むのは販促の仕事と言い切っています。
顧客を満足させることのより利益が伸びるという意見がありますが、マーケティング論として組織構造や情報共有の仕組みまで絡めて説明されると腑に落ちます。
サントリーのウィスキー営業についても、一見地道な料理店巡りが市場を創造したのだと高い評価を下しています。
読んでいて、働く人間を大切にするマーケティング論だなあと感じました。
商品を購入する側を、消費者ではなく、生活者と呼んでいることも好感度高いです。(これは私だけのこだわりかもしれません)