確か、神足祐司氏が、逮捕される直前の
ホリエモンに、雑誌インタヴューを
した時の事だったと記憶している。
神足氏が「ネットビジネスのコンテンツや人材に
関しては、出版業界ほど、成熟している訳では
無いようですが...。」と尋ねた時に、
ホリエモンが「出版業界と比較されたら、
そんなの、当然ですよ。」と
答えていた様に思う。「レベルが低い」とか
言っていたかも知れない。如何にも言いそうだが。
勿論、私も頻繁に言う。(笑)
此処までが、前置きだが、
マーク・トウェインの、本書に収録されている
短編小説が、書かれた時代が、
アメリカ市民戦争以前、1830年代くらいが
中心。出版マーケットの黎明期と言えると
思うが、既に、「銭の話」が登場。
収録されている『百万ポンド紙幣』。
当時の500万ドル、と言う記述が
ある。兎に角、トンデモない大金で
紙幣一枚だけなので、お釣りを出す店も
無ければ、銀行で両替も出来ない。
主人公は、漂流同然でイギリスに流れ着いた
アメリカ人の青年だが、ひょんな事から、
この一枚の超高額紙幣のみで、
ロンドンで、一ヶ月暮らさなければ
為らない破目になる。
さて、どうなる事に為りますやら...。
しかし、此れは「宇宙レストラン」とか、
「超時空銀行」とか「四次元ポケット財布」とか、
どうも、其れ風の「宇宙には、無限の
富が有って、貴方が其れを望めば
手に入るのです」と言った系列の自己啓発本の
モトネタの様な気もするし、更には
宗教的なバックボーンも、あるかも知れない。
勿論、此処までは発想・アイディアの段階の話。
ストーリーとか、トウエインのアイロニーや
ダークまたはブライト・ヒューモアについては、
特に、此処では書かない。
では、このレヴューのポイントは、と言うと
1.「お金の話」は書き易い。
2.「お金の話」は売れ易い。
詰まり、生産サイドも生産し易くって
消費サイドも、特に必要と言う訳でも
無いかも知れないが、買っちゃうらしい。
話を、最初のネット業界と出版業界の比較に
戻すと、「金儲け・起業・ネットビズ」が、
出発点でも、後、200年くらいすれば、
現在の出版メディアと同等くらいに、
成熟してレヴェルアップしているかも知れないし、
ドッグとかラット・イヤーで考えれば、
二、三十年で追いつくかもしれない。
でも、その時点で現在の出版不況と
同じ様な状況も有り得るかも知れない。